ワインヲタ入門生のチラシの裏

2016/11/09(水)10:24

ジェイコブス・クリーク リザーヴ・バロッサ・リースリング2013

オーストラリアワイン(34)

今回も先日の中華とリースリングの会のワインです。2本目はオーストラリアです。 リザーヴ・バロッサ・リースリング2013。生産者はジェイコブス・クリークです。オーストラリア開拓の歴史と共に始まったともいえるワイナリーで、ドイツ系移民のヨハン・グランプがオーストラリアに到着したのが1837年。その10年後に、バロッサ・ヴァレーのジェイコブス・クリークにブドウ畑を開墾、1850年にファーストリリースを迎えたそうです。現在は、オーストラリア南東部各地のブドウを使用、畑では最新技術を導入し、品質の向上に努めるほか、苗木の栽培もおこなっており、その技術をオーストラリアのワイン造りへ還元しています。 価格は、1600円前後程度でしょうか。 色は薄い黄色。淡い、とまでは行かずそれなりに色の印象はあります。 香りにはやはりオーストラリアワインというべきか、ユーカリの葉?的な雰囲気が。ビワや柿の葉など、固く緑の濃い木の葉のニュアンスとでもいうべきでしょうか。タイムやローズマリーのドライハーブといった要素もありますが、それらとはちょっと違うものがあったように思います。その他の要素としては、やはりグレープフルーツやリンゴ、洋ナシといったフルーツ感がやはりよく出ます。軽くジャスミンっぽさもあったでしょうか。 味わいはキッチリドライ。果実味は繊細で、強さを感じる酸が味わいの主体となっています。旨みも感じられました。ボディはライトですが、ミネラル感や骨格を感じる質感で、しなやかながらもやや硬質な雰囲気も感じられました。 会では、スープや蒸し餃子の辺りで飲みました。 スープとの相性も悪くありませんが、ドライな分スープの量感や塩分との対比による旨みの協調という点で、大森リースリング程のマリアージュとはいかなかったかなと。 一方、蒸し餃子に対しては、どれとも好相性で、特にエビ餃子とは、エビのプリプリ感に対してワインの骨格のあるボディ感がよく合いますし、ワインの旨みと海老の旨みの相性も良好でした。また、肉の餡のものに対しても中々よく、脂感のある肉の旨みに対し、ワインの硬質感とドライさがいいアクセントになり旨みを引きだしてくれる感じでした。 しっかりした酸が軸の辛口の味わい、オイリーさやハチミツといった香りよりもハーブ感などが強いと、よくある旧世界のリースリングとは、やはり雰囲気の大分違うワインだったかなと。勿論、オーストラリアでもそういう旧世界的なリースリングもあるのでしょうが、こういった辛口リースリングの傾向は、割とオーストラリアらしい部分なのかなとも思っていたりします。 ジェイコブス・クリーク リザーヴ・リースリング [2013]Jacob's Reserve Riesling こちらのお店は1500円を切っているという事で、かなりコスパ高しです。 にほんブログ村

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