ワインヲタ入門生のチラシの裏

2017/04/06(木)02:55

ドメーヌ・シャンソン ペルナン・ヴェルジュレス・1erCru・レ・カラドゥ・ブラン2014

フランスワイン(188)

ということで、今回からは先日のシャンソンセミナーのワインです。先ずはペルナン・ヴェルジュレスから。 ペルナン ヴェルジュレス・プルミエクリュ・レ・カラドゥ・ブラン2014。シャンソンのペルナン・ヴェルジュレスは粘土石灰質土壌で、斜面の中腹にある1.9ヘクタールほどの畑だそうです。コルトン・シャルルマーニュの真向かいにあり、土壌も標高も同じで、異なる点は真東向きだという所だそう。生産量は年2万本。樽も掛けますが、新樽比率は20~25%になります。ちなみに、本ワインの2014ヴィンテージは良い年だったそうで、特に白の出来は良かったとの事。 価格は、楽天内では写真のお店で4298円が最安値のようです。 色は薄い黄色ないし淡い黄金といった所。 香りは、火打石系のニュアンスが感じられたのが印象的で、そこに軽いバターっぽさや乾燥ハーブ、クリームっぽさといったものが加わります。また、ハチミツの要素があり、時間と共に印象が増していきました。加えて、白い花っぽさも。勿論、フルーティさもしっかりあり、グレープフルーツやミカンなどの柑橘、メロン、洋ナシ、リンゴ、それにリンゴ飴的な香ばしさのあるものも感じられたでしょうか。あとは、白い花の香りも少々。 味わいは、アタックに明確な果実味のインパクトがあり、それが拡がります。ただ、あくまでも優しいものではありますね。その奥から、しっとり乳酸系の酸がじわじわと前に出て来て、後口にかけては支配的になります。また、その酸は旨みや塩味のようなミネラル感を伴うものでもあります。後口には、軽くですが苦みもあったでしょうか。ボディは丸く滑らかなミディアム。目の詰まった、密度を感じる口当たりではありますが、柔らかさ・やさしさの印象の方が勝りますね。 会の資料には、甲殻類や魚、マイルドなチーズとよく合うと記載されていますが、確かに甲殻類、中でも茹でたエビなどとは是非合わせてみたいところです。塩味だけでもいいでしょうし、案外マヨネーズを付けてもこのワインなら行けてしまいそう。魚なら、やはり白身魚のソテーなどでしょうか。個人的には、ウナギの白焼きというのもありじゃないかなと。 あとは、資料では触れられていませんが、案外白い肉系でも問題ないのかなと。豚肉のポトフや、チャーシュー、鶏ならシンプルなロースト、あるいは焼鳥あたりをつまんでみるのも面白そうです。 樽香と果実のバランスもよく、時間とともにハチミツ感が膨らんでくるのは非常に楽しかったです。今回頂いたワインの中では、最も早く開いてきたかなと思いますし、2014と若いワインではありますが、今でもそうとっつきにくくはないと思います。価格も4500円でおつりがくるくらいですし、「ちょっといいワイン」としては、かなりいい線行ってくれているのではないかなと。 にほんブログ村

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