ワインヲタ入門生のチラシの裏

2017/04/12(水)19:39

ドメーヌ・シャンソン クロ・デ・フェーヴ・ボーヌ・プルミエクリュ・モノポール2012

フランスワイン(188)

今回で、先日のシャンソンセミナーのワインも最後です。モノポール=単独所有畑のブドウによるものになります。 クロ・デ・フェーヴ・ボーヌ・プルミエクリュ・モノポール2012。クロ・デ・フェーヴは、1307年の土地台帳にすでにその存在を確認できるという大変歴史ある畑で、現在は3.8ha、その全てをシャンソンが所有しています。土壌は、粘土石灰質で石灰多め。本ワインも、やはり全房醗酵を行っています。醗酵前には低温浸漬を8~10日行うそうで、色やアロマの出をよくするのが目的だそう。 価格は、12000円位が小売価格になるようですが2012ヴィンテージは楽天内には無し。1990年というバックヴィンテージが楽天内にありましたが、この頃はボランジェによる買収前ですね。なお、写真の右端のワインがそれです^^; 色は鮮やかなルビーカラーですが、若干の紫感も見えます。 香りは、やはり茎っぽさや下草、それにドライローズマリーのような乾燥ハーブなどのニュアンスが出ています。また、若干のドライトマトも感じられたでしょうか。ただ、カシスやプラムといった色の濃い果実や、コーヒー、チョコレートといった黒い要素といったものもよく感じられました。また、黒コショウや茶色いスパイスも。加えて、時間経過で赤いフルーツも見えはじめ、イチゴやクランベリーなどのドライフルーツや、フリーズドライっぽいものも感じられたでしょうか。 味わいは、アタックに優しい果実味があり、それが徐々に印象を増す感じで、後口の段階まで存在感があります。また、果実味の印象が増すと同時に、明るい酸がググッと出て来て、結果バランスの取れたものに。渋みは後口にかけてじわじわと、果実味や酸の間から染み出してくるような感覚でした。ボディはミディアムフルくらいでしょうか。ボリュームやスケール感を感じるものですが、一方で柔らかさがあり硬質な印象などはありません。 料理との相性は、資料によると雉などのジビエ、家禽、熟成させたチーズといったものが良いとありました。 確かに、色の濃いフルーツやチョコなどのニュアンスもありますし、味わいもバランスがいいものながらボディ感ありますので、鳥系ジビエとの相性もよさそうです。雉なら、しっかり熟成させたものでも大丈夫そう。一方で、ローズマリーなどのハーブを利かせたシンプルなローストチキンの旨みなどにも良さそうです。 魚系には難しいかもしれませんが、それでもブリ大根など濃い目の味わいの、脂のある煮魚等なら案外行けるかもしれません。 複雑さとフルーティさを併せ持つ香りに、深みのある味わいと、流石のワインでした。クロ・デ・フェーヴはクロ・デ・ムーシュにも匹敵する畑との事ですが、そのポテンシャルは感じられたように思います。ただ、やはり開くのに時間もかかりましたし、もっと寝かせてみたいところです。その意味では、楽天内にあるバックヴィンテージが今どういう状況なのかは興味深いところ。 にほんブログ村

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