ワインヲタ入門生のチラシの裏

2017/06/03(土)22:59

ヴァイングート・ベルグクロスター レゲント・トロッケン2014

ドイツワイン(109)

今回は大分間が空いてしまいましたが帰省した際に飲んだワインです。ドイツワイン祭りで購入した赤になります。 ヴァイングート・ベルグクロスター レゲント・トロッケン2014。生産者ベルグクロスターは、ラインヘッセンのヴォンネガウ、ヴェストホーフェンという所に畑を持つワイナリーです。当地ではローマ時代からワイン造りが行われていたそうで、ベルグクロスターの畑のエリアも18世紀にはワイン作りが始まり、当家も家族経営で120年の歴史を持ちます。ドイツでも最近増えている、自然派の生産者です。 レゲントとは、シルヴァーナーとミュラートゥルガウの交配品種であるディアナというブドウと、シャンボーソンというこれまた交配品種であるブドウを掛けあわせたブドウで、耐菌性があり自然派な栽培にも向いているのだとか。 価格は、3240円程度ですが勿論楽天内には無し。鳴門でご購入下さい^^ 色は赤さの強い赤黒ないし暗さのあるルビーといったところ。エッジはより明るさのある色合いでした。 香りは、ベリー香満載。ラズベリー、クランベリーといった赤ベリーやブルーベリー、それにブルーベリーヨーグルトっぽさといったものが感じられ、それらベリーのジャムのニュアンスも少々ありました。さらに、ダークチェリーやアセロラ、ザクロ、軽い梅ジャムのような雰囲気もあり、基本フルーティです。そこに、カラメルや軽い茶色いスパイス感、下草などの要素が加わってくる感じでした。 味わい果実味が軸で、アタックのインパクトもある程度あります。そこに、しっとりも明るい、ちょっと梅っぽい酸や旨みが乗ってきます。また、渋みの存在感は意外としっかりあり、アタックからきっちり感じられ、後口にもじわりと残ります。ただ、舌触りにまで感じられるといったことはなく、ボディはミディアムで、滑らかな口当たりです。まろやかさがありますが、その輪郭はくっきりしている、骨格、というか外骨格を感じるような質感でした。 このワイン、興味深かったのが食事との相性です。ケンタッキー・フライド・チキンをつまんだのですが、フライドチキンって白の方が合わせやすく、衣の感じと赤って合いにくい印象でした。しかし、このワインの渋味は衣の香ばしさや脂感に丁度よく、ボディの質感や果実味の出方、さらにフルーティさとスパイス感のバランスなどが、チキンの味わいや肉の繊維感、そして特徴的な香りによく馴染んでくれました。 また、今度は醤油味のベーシックなから揚げとも合わせてみますと、こちらとも行けます。醤油ベースの風味が、意外なほどフルーティな香りに合いますし、味わいの相性も良好。 他に、ローストビーフなども合せてみましたが、勿論相性はいいものの、鶏とのマリアージュほどのインパクトではなかったかも。 サントリー塩尻ワインセミナー懇親会の際、長野名物山賊焼きとベーリーAの相性の良さを感じましたが、それに負けない揚げた鶏との相性の良さでした。ベーリーAとは香りや味わいの要素は勿論異なりますが、それでも「フルーティさのあるミディアムな赤」という点は共通項だと言えそうですし、これが揚げた鶏と相性のいい赤の要素なのかなと。 バランスがよく、フルーティでチャーミング、そして食事にも合わせやすいと、非常に好感度の高いワインでした。 にほんブログ村

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