ワインヲタ入門生のチラシの裏

2017/09/08(金)23:13

イコン カベルネ・ソーヴィニヨン2013

その他の国(31)

さて、しばらく続きましたイコンシリーズも今回で打ち止め。最後はカベルネ・ソーヴィニヨンです。 カベルネ・ソーヴィニヨン2013。シャルドネから5つ目になりますが、ワイナリーでは、重力に逆らわない果汁・ワインの移動が行われている他、葡萄園の面積は39ヘクタールだそう。シャルドネから5回目になりますので、ワイナリーの情報がそろそろ枯渇してきました^^; 価格は、やはり1400円程度でしたが楽天内にはありません。 色は赤黒く、透明度も低いですが、エッジにはルビーが見え、全体的にも赤みが強い印象。 香りはカシス、赤ベリーのジャムやコンポート、黒ベリー、ダークチェリーといったフルーツのニュアンスもありますが、杉、鉛筆の芯、黒コショウといった要素もよく感じられますし、他にも茶色いスパイスや鉄っぽさ、バルサミコといったものもあり、ボルドーのカベルネ的な雰囲気結構出てます。また、若干の麦チョコのような気配も感じられたでしょうか。 味わいも、香りの印象に似合ったバランス型なもの。繊細な果実味が柔らかく拡がりつつ、その奥からベリー的な明るい、そして強さのある酸がググッと出てきます。渋みもカベルネ!と言う感じのしっかりしたもので、アタックから後口にかけてまでキッチリ存在感がありますし、舌触りにタンニンの印象もあります。ボディはミディアム程度といった感じで、収斂味と言う程ではありませんが、目の詰まった印象でしなやかさを感じる輪郭です。 カベルネ・ソーヴィニヨンと言う事で、とりあえずローストビーフをつまみましたが、まあ間違いありませんね。肉の旨みや程よい脂感、弾力のある食感に、ワインのバランスのいい味わいやタンニン、それにしなやかな質感がバッチリマッチします。 また、チーズ系とも相性が良いようで、生ハムとクリームチーズのベーグルをつまんだところ、クリームチーズがワインの渋味をまろやかにしつつ、ワインがチーズの旨みを磨き出すような感じに。また、そこに生ハムの塩気と旨みが加わることで、味わいの立体感が大きくアップしました。ベーグル生地とは喧嘩せず、といった所。 加えて、マルゲリータ風味のベーグルも合わせましたが、これとの相性で特に印象的だったのはバジル。その独特の香りが、ワインの杉っぽさ等の複雑な部分、また、フルーティさでも黒ベリー的な濃い部分とよく馴染む印象でした。 ザ・カベルネ・ソーヴィニヨンという印象の味わいでした。カベルネ・ソーヴィニヨンも世界中で造られていますが、新世界のもの等はジューシーすぎる、と言う方にも楽しんでもらえるようなタイプだったかなと。 ただ、それがハンガリーで造られていて、日本で1400円くらいで買えるという所は、やはり驚くべきことだったかなと。 最近は、このカベルネ・ソーヴィニヨン、それにシラーやシャルドネは見かけないのですが、代わりに?エヴァンジェリスタというカベルネ・フランのワインと、トリパンというアッサンブラージュものが出ているようです。どちらもシラーなどよりはお値段上ですが、こちらも是非飲んでみたいところ。 にほんブログ村

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