ワインヲタ入門生のチラシの裏

2018/03/23(金)23:59

シャトー・イガイタカハ ジ・ユン・ロゼ2015

アメリカワイン(111)

ぼちぼち桜の季節ということで、今回はアメリカ・カリフォルニアのロゼです。 ジ・ユン・ロゼ2015。生産者はシャトー・イガイタカハです。仕事でカリフォルニアへ行き現地でワインに嵌ったという杉本夫妻が、2005年に、自分の娘たちの結婚式を自分たちのワインで祝いたい、という気持ちからスタートしたワイナリーです。ワインメーカーとしてグレッグ・ブリュワー氏やポール・ラト氏などの名だたる作り手の協力を得ており、主にサンタ・リタのブドウを用いてワイン造りが行われています。 本ワインは、シラーとグルナッシュを手がけるワイナリーであるトランセンデンスのケネス・ガミア氏に依頼、ハッピー・キャニオンのグルナッシュ100%で造られています。価格は、写真のお店で4320円。 色は赤さを感じるピンクで、淡いバラ色といった印象。 香りは、グルナッシュらしくスパイシーさがあり、ピンクペッパーや甘草、ビャクダンなどのニュアンスが感じられます。そこに、ピンクグレープフルーツやイチゴなど各種赤ベリーやアメリカンチェリーなどの赤いフルーツ、軽いブラックベリーやプラムっぽさ等のより色の濃いフルーツといったものが加わります。また、乾燥ローズマリーなどのハーブっぽさや、と遠くですが軽くキャラメルのような気配もあったでしょうか。 味わいは、やはりカリフォルニアの温暖さを感じさせてくれる果実味の豊かさがあります。また、アルコールのアタックも少々。ただ、しっかり太めの酸がその果実味の内側でビシッと存在感を見せており、トータルとしてはジューシーといった印象です。ボディはミディアムで、透明感がありしなやかでパリッとした質感でした。 ロゼには豚肉と言う事で、焼き豚をつまみましたがこれは当たりでした。肉の旨みや食感、しっかりつけられた甘辛の味わいに対し、ワインのボリューム感や果実味、クリアーな質感とよく噛み合いましたし、焼き豚に使われているスパイスとワイン香りに共通項が感じられ、より華やかに馴染んでくれました。 また、やはりトマトとの相性もよく、鶏肉のトマト煮も良かったですね。トマトの甘みや酸味とワインの果実感はやはりよく嵌りますし、具として入れたパプリカの甘みや香りともいいです。また、イルドコリンヌさんで頂いたものを真似てショウガを少し加えてみましたがその辺も良かったのかも。そういったトマトや野菜との相性の良さが、肉の旨みや脂とワインの相性を更に盛り立ててくれているような感じでした。 ボリューム感と華やかさのあるロゼでした。グルナッシュのロゼと言いますとフランスのもの等をよく口にしましたが、やはり大分趣が違いますね。勿論気軽に楽しく飲める良さもありますが、ロゼワインも品種や産地、造り手の個性も結構出るので色々飲んでみると楽しいです。 にほんブログ村

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