ワインヲタ入門生のチラシの裏

2018/08/30(木)22:53

ヴァイングート・クレメンス・シュトローブル グリューナー・フェルトリナー・ドナウ2014

オーストリーワイン(157)

今回はオーストリーのグリューナーです。帰省の際に、わいんびよりさんで購入させて頂きました。 ​グリューナー・ヴェルトリーナー・ドナウ2014​。生産者クレメンス・シュトロ―ブルはヴァーグラムに2008年に設立されたワイナリー。広告業界で成功したクレメンス・シュトロ―ブル氏が立ち上げました。レス土壌の拡がる土地に、現在15ヘクタールの畑を所有、グリューナーやリースリングの他、赤ワインにも適した土地と言う事で、ツヴァイゲルトやピノ・ノワールなども手掛けているようです。 価格は2600円程度でした。 色は青みがかった黄色。4年経っていますが、まだまだ典型的な色合いです。 香りは柑橘っぽさがよく出ており、グレープフルーツやレモンに加え、ライム、それに少々の柚子やカボス、スダチなどの和のそれの雰囲気もあってでしょうか。そこに、青リンゴやカリン、洋ナシといったものや、若干のパイナップルと言ったフルーツ、グリーンハーブや仄かな緑茶、白コショウに軽いオリエンタルスパイスと言った要素が加わります。また、樽の使用についてはよくわかりませんでしたが、微かなハチミツやタルト生地の様なニュアンスも。 味わいは、旨みを伴う明るい酸のアタックが、優しく広がります。その背景にはじんわり果実味もあり、穏やかでバランスのいいものとなっています。後口に苦みもありますが、こちらも軽いものです。ボディはライトですが、ミネラル感や相応の密度は感じます。滑らかでサラリとした、それでいてハリも感じるという質感でした。 取り敢えずお寿司を合わせてみましたが、まあ合わないはずもなく。どのネタとも手堅いですが、特に嵌ったのは甘海老と鯛。 甘海老は、シンプルにそのプリプリ感と甘味がワインの少しの硬質さや、穏やかな味わいによく噛み合いますし、酢飯の甘みとも相まってよく馴染みます。鯛は、以前からグリューナーには会うという認識でしたが、今回もその香りや旨み、独特の食感がバッチリです。 また、結構面白かったのがフライドポテトで、オーストリアはフライドチキンをよく食べる国と言う事でケンタッキーをつまんだのですが、メインのチキンよりサイドのポテトの、ホクホク感や香り、旨みに妙に噛み合いました。 香り豊かで味わいのバランスがよく、それでいて冷やして爽やかに楽しむこともできると、飲んでいて非常に快適なワインでした。流石はオーストリアワイン大使の方が扱われているオーストリアワインです。 ​グリューナー・ヴェルトリーナー ドナウ [2014] クレメンス・シュトローブル <白> <ワイン/オーストリア>​ 楽天内では現在3000円程度のようです。その価値は十分にある、特に、この暑い時期にはより強くそれを感じられるかなと思います。 にほんブログ村

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