ワインヲタ入門生のチラシの裏

2019/02/12(火)19:32

北海道のワインを飲む会をしました

ワイン会(256)

24日に開催いたします1日ワインバー中国地方編のワインのご紹介がまだ終わっていませんが、1月のワイン会についてもまだ書けていませんでした^^;ので、今回から並行して記事にしていこうと思います。 ワイン会へよくご参加くださる方が、北海道のワインを飲んだことが無いというお話でしたので、その雨の少なさや冷涼な気候などから現在日本を代表する産地の一つと言える北海道のワインを、ここで改めて飲んでみようと開催いたしました。 飲んだワインは以下の6種類です。また個別記事も書きたいと思います。 1、タキザワワイナリー ケルナー2017​ 1種類目はケルナーです。ドイツ系の品種ですが、ツヴァイゲルトのように日本でもよく栽培されていますね。中でも、北海道は代表的な産地、と言う事で外せないなと。フルーティな香りとキレイな酸が印象的なワインでした。 2、美流渡 宵の明星2016 美流渡と言うのは地名。ケルナーなど複数品種を混醸しています。セパージュの詳細は不明ですが、特徴的なライチ香が感じられたことから、ゲヴュルツトラミナーは使われているのかも。 3、​北海道ワイン 鶴沼ヴァイスブルグンダー木樽熟成2013​ 北海道のワインと言う事で、やはりその名もズバリな北海道ワインさんも外せないかなと。ドイツ系品種を色々手掛けられていますが、こちらはヴァイスブルグンダーです。木樽の影響もあってか、独特のスモーキーサが感じられました。 4、​リタファーム&ワイナリー 風のヴィンヤード・メルロー2016​ 昨年、東京でのウィルトスさんとLunetteさんとのコラボイベントで飲んだワインです。余市のメルローになりますが、その際好印象だったので今はどうかなと。軽やかさと端正なバランスで、会での評判も良い1本でした。 5、サッポロワイン グランポレール・余市ツヴァイゲルトレーベ特別仕込2016 ケルナーが北海道の代表的な白ブドウなら、代表的な赤ブドウはツヴァイゲルトでしょうか。岡山にもワイナリーのあるサッポロワインさんのものになります。スパイシーさや赤黒の果実のニュアンスがあり、しっかりしたワインでした。 6、​マオイワイナリー 菜根荘ワイン・山ぶどう・豊潤 2013​ 夕張郡にあるマオイの丘にあるワイナリーで、北ヤマブドウ系のブドウを主に栽培されているようです。2017年に経営母体が変わり、現在はマオイ自由の丘ワイナリーと言う名前に変わりました。なお、本ワインのヤマブドウは余市で栽培されたもののようです。 このワイン、残念ながら少々のダメージボトルでした。個別記事にするか悩んだのですが、時間経過でポテンシャルが見えましたのと、いいマリアージュがありましたので、やっぱり飲んだことを個別に残しておこうと思います。 古参の北海道ワインから新しい造り手さんのものまで色々と飲むことが出来ました。各ワインで勿論個性の差はありますが、それでも共通して感じたのは酸のきれいさでしょうか。その辺りは、やはり気候条件の影響なのかもしれませんね。また、リタファームさんなど自然派な造りをする生産者も多いようですが、その辺りもやりやすいという事なのでしょうか。 土地の取得の面やバックアップ体制、また、共同醸造所ともいえる10Rワイナリーさんの存在など色々あるでしょうが、多くの方が北海道でのワイン造りを目指す理由が分かった気がします。 今回の会場はワイン食堂バッコさんでした。これまでも何度かワイン会やメーカーズディナーをさせて頂きましたが、昨年11月にリニューアルオープンされています。 それに伴い、週末も営業は24時まで、店内禁煙となったそうです。今後ともよろしくお願いいたします! お料理1品目はサーモンとスモークした牡蠣、林檎のタルティーヌ。1本目がケルナーと言う事を伝えさせて頂いていましたので、それに合わせてリンゴを使ったものをご用意くださいました。 サーモンや牡蠣の旨みとリンゴの甘みやフレッシュさがよく合いますし、香りもよく調和したものでした。 2品目はアランチーニ。ツブ貝とイカスミです。イカスミがほんのりとした香りと旨みをお米に加えてくれます。そのねっとりした食感と、外側のカリッとした食感の相性もいいですね。また、そこにツブ貝のプリッとした食感が加わるとまた楽しいです。 3品目は黒毛和牛のローストビーフとマッシュルーム。岡山ではマッシュルームの有名な農家さんがあり、生で食べられるお店なども多いですがこちらもそうでした。キメが細かく旨みの豊かなローストビーフの美味しさに、マッシュルームの香りや旨みが素直に美味しいです。 4品目は豚足と牛スジのソプレッサータ。ソプレッサータとはモツを煮てそこから出たゼラチンで固めたというもの。ゼラチンの滑らかな食感や豚足の食感がいいです。旨みもありますが結構上品な味わい。オレンジが添えられていましたが合せるとまたいいですね。 5品目はイトヨリとホタテのヴァポーレ、魚介のズッパ。ヴァポーレとは蒸し煮のことだそうです。ふんわりしつつ、噛めば旨みバッチリなイトヨリとホタテの驚くほどしっかりした甘味が印象的でしたし、スープもちょっとスパイシーな雰囲気もあってイトヨリとホタテの味が際立ちます。 6品目はリゾット、子フグと九条ネギの赤ワイン風味。子フグとネギで赤ワインと言うのが面白かったですが、フグやネギの食感、香りとこれがよく馴染んでいるのですから流石です。軽めのリタファームメルローには合わせやすかったです。 7品目はタリオリーニ、エゾシカのラグーです。北海道のワインと言う事で、エゾシカをチョイスしてくださいました。エゾシカの旨みの濃縮したソース、そのほろっとほぐれる繊維質の肉に、存在感のあるタリオリーニが良かったです。赤ワインには間違いない1品。 そしてメイン。鴨のロースト、新雪梨とオレンジのソースです。鴨+オレンジは定番ですが、新雪梨が加わることでよりさっぱり、フルーティにいただけます。モッチモチの鴨肉の食感や風味はやはりいいですね。 ドルチェはパンナコッタとフランボワーズのジェラート。パンナコッタはクリーミーですがそこまで濃厚!と言う感じでもなく、優しい味わいでワイン会の最後にはぴったり。一方、フランボワーズジェラートはガッツリフランボワーズ。風味がしっかり、果実そのものよりもさらに濃厚に感じられるようでした。 お店は改装されましたが、お料理の美味しさはそのまま、寧ろパワーアップしているくらいでした。流石の人気店ですね。今回の改装で少し席数が減ったそうで、予約がますます難しくなりそうですが、また是非お邪魔させて頂きたいものです。 今回のワインです。左から、タキザワケルナー、美流渡、鶴沼ヴァイスブルグンダー、リタファームメルロー、余市ツヴァイゲルト、菜根荘ヤマブドウ。 にほんブログ村

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