ワインヲタ入門生のチラシの裏

2019/05/18(土)23:34

さぬきワイナリー さぬきワイン・白2018

日本ワイン(347)

今回はゴールデンウィークにお邪魔したさぬきワイナリーさんで購入したワインです。 さぬきワイン・白2018。生産者は勿論さぬきワイナリーです。創業は1988年。四国初のワイナリーとして産声を上げました。国定公園にもなっている大串半島で、海の見えるワイナリーを目指して創業しましたが、残念ながら風が強すぎてワイナリー前でのブドウ栽培は断念。それでも、県内原料100%に拘り、ワイナリー周辺や、多度津といった場所の契約農家さんからブドウを仕入れたり、少しづつでも自社畑を手がけたりされています。 このワインは、香川でも栽培の歴史は古いというデラウェア100%。若いうちに収穫する、所謂青デラを用いています。価格は1300円程度。昨年度の新酒のようです。 色は薄いです。淡い黄色と言った程度。 香りは柑橘っぽさがよく出ており、香川でも栽培が盛んなミカンや、グレープフルーツ、それに柚子やカボス、スダチといったものも感じられました。そこに、少々の南国フルーツっぽさが。ラブルスカ香の気配もありますが、フルーティさと言えるレベルにとどまっている印象です。その他、黄色や白の花、柿の葉的な緑の堅い葉っぱの雰囲気と言ったものもあったでしょうか。 味わいはフレッシュ。流石青デラと言うべき明るくビシッと入る酸が印象的です。果実味は繊細で、酸の背景にふわっと広がるといったバランス。また、その果実味に微かな苦みも同居していました。ボディは紛れもなくライト。さらりと質感でクリアーさがありますが、硬質感も少しあったように思います。 これは魚介に合わせるべきワインだなと思い、寿司をつまんでみましたがやはりバッチリ。鯛や甘エビ、イカ、ホタテといった、甘みのある物との相性は特に良く、ネタの甘み、旨み、酢飯の甘みと言ったものに、ワインのフレッシュな酸と柑橘のニュアンスがバッチリ。また、ネギトロや金目鯛といったコクのある物にも問題なく噛み合いますし、ウニの軍艦とは、ウニの味わいとは勿論、添えてあるキュウリや巻いてある海苔とも行けますね。 また、サワラとの相性の良さもありました。これは、寿司ではなく切り身をワカメ、エノキと白だしで炊き合わせてみたものですが、サワラ独特の香りにワインの香りが馴染む印象を受けました。 フレッシュなスタイルのデラウェアとして、十分な存在感とクオリティのあるワインだったかと思います。価格が1500円を切っているというのも良いところだなと。重厚さ等は勿論ありませんが、冷やして和食と楽しむ日常のワインとして、過不足のない1本だったと思いますし、ランブルスコと共に、ワイナリーの顔、名刺代わりのアイテムたりうるものではないかなと。 にほんブログ村

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