2020/02/09(日)23:39
ラトリエあべさんでワイン会をさせていただきました その1
1月のワイン会は、徳島のラトリエあべさんでのワイン会の第2回でした。
昨年の8月にワイン会をさせていただいたばかりでしたが、その時にご参加いただいたメンバーの方々に、早く次をとリクエスト頂いていましたので、今度は季節を変えて冬にお邪魔させていただくことに。
今回はメンバーが10名という事で、1種類のワインを1本づつの8本ではちょっと試飲会みたいかなと思い、1種類のワインを2本づつの8本にしてみました。
という事で、飲んだワインは以下の4種…ですが、実は参加者の方に2本ほどワインをご提供いただいてしまいました。そちらは次回の記事で少し触れ、個別記事はこの4種にしたいと思います。因みに、テーマは今回も日本です。
1、くらむぼんワイン N・シャルドネ2018
4種類という事で悩んだのですが、スパークリングはカットで白ワインからスタートです。以前七俵地という名前でリリースされていた、山梨のくらむぼんワインのシャルドネです。果実味とミネラル感のあるワインでした。
2、シャトー・メルシャン 笛吹甲州グリ・ド・グリ2018
フレンチで甲州をどう飲むか、というテーマについて、今回はオレンジワインで行ってみました。オレンジ甲州も色々なものがありますが、今回は比較的素直な造りのメルシャンのこちらで。赤いフルーツ感ありました。
3、ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン アンプロヴィザシオン
前回は岡山のワインがありませんでしたので、今回はこちらを。ラ・グランドコリーヌ・ジャポンさんのものになりますが、アンプロヴィザシオン=即興の名の通り、色々なワインを混ぜて作った、もう二度と出来ないであろうという1本です。ザ・自然派なスタイル。
4、奥出雲葡萄園 小公子2018
非常に貴重な奥出雲葡萄園さんの小公子を見つけることが出来ましたので、これは是非と飲んでみることに。丁度、今回お料理にジビエをリクエストしていましたので、それとの相性もいいかなと。良い年の2018という事で、フルーティさがよく出ていました。
アンプロヴィザシオンは非常に個性的で、ネガティブな表現をしようと思えば幾らでも出来そうなのですが^^;、それをさせない何かがあったのは面白いところだなあと。オレンジは、やはりかなり柔らかい造りで、赤に合いそうなメニューにはちょっと力負けでした。しかし、しっかり目の白ワインとしてはよく出来ており、白に合いそうなメニューにはよく合ってくれました。
シャルドネ、小公子は手堅い味わいで、モダンなラトリエあべさんのフレンチを綺麗に彩ってくれました。
今回も、JR牟岐線で徳島駅から移動です。ランチではなくディナーの時間帯にお邪魔しましたが、メニューは同じようです。
そういえば過去撮っていなかったなということで、お店の佇まいがこちらです。本当に、ザ・日本家屋といった趣です。
前回と同じようなアングルになってしまいましたが、今回もキレイに設えて下さっています。初めてご参加いただいた方々は、この佇まいの建物の中にこの空間があることにやはり驚かれていました。
ここからはお料理です。先ずはマグロハム。前回もいただいたマグロハムですが、今回は中に柿が巻かれています他、上に乗っているハムは熟成期間がより長くなっています。
長い熟成を経たものは、乾いた感じで旨みが凝縮、風味も強めに出ていました。新しいもの+柿は、マグロの旨みと塩気が柿の甘みによく映えました。
続いてはアンコウのコンフィ。ソースは小松菜とあさりで、アンコウの上には菜の花とプチヴェールが乗っている他、竹炭のパウダーが振りかけられています。
アンコウの柔らかさとジューシーさ―、旨みの出方はやはり出色。こちらのお店は魚の扱いが本当に素晴らしいです。ソースはアサリの主張はそこまでないものの、旨みがよく出ておりアンコウ+菜の花やプチヴェールにぴったり。
続いてはタカアシガニのクレープ。クレープの上には自家製チーズが掛かっており、それも一緒に焼かれています。下に敷かれているのはビーツのソース。
カニの旨みと、クレープのバターの風味が流石の馴染みっぷり。チーズの塩気や旨みもいいですね。
そのクレープに掛けていただくのがこちら。自家製カニ醤油、とのお話でしたが、イメージとしては濃厚なビスクといったところでしょうか。なんと7年をかけて造られているとのことでしたが、濃厚なカニの風味と深い旨みがありながら、滑らかな口当たりと優しい雰囲気で驚かされました。
クレープに掛ければ、カニの旨みが一気に増し、クレープの風味を引き立て役にしながらグッと華やかに感じられました。
こちらはイセエビをアーモンドの粉でピカタ風にしたもの。イセエビは勿論地元美波町産です。徳島県南はイセエビの産地だったりします。
甘味風味豊かなイセエビ(これも柔らかさが絶妙)を、ピカタの風味が柔らかく包んで、全体として優しい味わいに。
続いても地元の名産であるアワビです。前回もいただきましたが、今回は上に乗っているチュイールも、アワビの身の下にあるブータンノワールもアワビの肝!ソースは、なんとゴルゴンゾーラを使ったものになります。
アワビ+ブルーチーズというのは非常に意外でしたが、しっかりした甘味旨みといった味わいのあるアワビに対し、ゴルゴンゾーラの香りや塩気がよく馴染んでいます。勿論。ゴルゴンゾーラそのままではありませんし、風味はアワビに調和するよう計算されていますが、この2種類がここまで相性のいいものだとは思いませんでした。ブータンノワールの濃厚さにもいいですね。
まだまだお料理有りますので続きます。
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