2023/12/16(土)19:34
日本のピノ・ノワールの会をしました その2
前回からの続きです。
こちらは岡山といえばの鰆の焼き霜造りと、サイズ的にいいものがあったということで珍しい宗田ガツオのお造りです。
縁結甲州は当然のようにどちらともばっちり。朝日町ワインのピノ、北ワインのピノも合わせてみましたが、焼き霜の香ばしさには朝日町、宗田ガツオの柔らかくも鉄っぽさのある旨味には北ワイン、といった感じでしたでしょうか。
続いてはカマスの塩焼き。カマスは脂分ほどほど、それがふっくらと、旨味豊かに焼きあがっているのは流石の一言です。皮目の香ばしさもいいですね。
そして、その皮目の香ばしさがピノを合わせても結構なじんでくれます。ただ、これにはやっぱり甲州でしたね💦
一方、面白かったのが添えてあるミョウガ。これが朝日町ワインのピノのいいつまみに。風味の相性も悪くありませんし(スパイシーさ同士の噛み合い?)、甘みのあるミョウガがワインに味の要素を無理なく加えるような雰囲気でした。
そして、ピノといえばの鴨肉です。七味を利かせた焼き物ですが、肉のうまみを堪能できますし、この七味が香り、辛味といいアクセントになります。思えば、七味もスパイスの一種ですもんね。
これにはピノ3種ともすべて合います。朝日町のスパイシーさ、北ワインのフルーティさはもちろん、ヴィノーブルピノの力強さ、香りの複雑さも鴨肉の脂、旨味、赤身の風味といったものとガッチリはまりますね。
こちらは奈義牛のしゃぶしゃぶ 大根おろしのソースです。ピノの会ということでお肉多めにしていただきました
奈義牛は岡山県北の奈義町で育てられているブランド牛。古い「竹の谷蔓」という牛の血統だそうで、地域特産の黒豆「作州黒」を与えて育てているそう。味わいは優しく、脂もありますがほどほどかつ穏やか、赤身の旨味もありますが固いということもなく、いいとこどりな印象でした。
これには、なんだかんだ力強さがあったほうが良かったようで、ヴィノーブルのピノの果実味やタンニンが良く映えましたね。
締めは鱧と松茸のうどんです!贅沢な取り合わせですが、鱧の旨味とだしの旨味、松茸の香りが繊細かつ華やかに楽しめました。
これには流石に赤より白系でしょうね~。北ワインのピュアさとは、それでも個人的に「つまみ」としてはありな感じでした。
今回のワインです。右から縁結甲州、朝日町ピノ、北ワインピノ、ヴィノーブルピノ。
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