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初めて僕がブリュッセルを訪れようとした時、知人の奥さんに「ベルギーに行かれるんでしたら、ゴディバのチョコレートをお願いしてもよろしいかしら?」と言われたので、「ああ、いいですよ。チョコですか?わかりました。」と返すと、1万円を私に「これで・・」と言いながら、渡そうとするので、「いえ、結構ですよ、子供じゃあるまいし、餞別なんて・・」と言って、受け取らなかった。 友人にこの事を話して、「じゃ、俺もそのチョコでいいや、お土産は。私もそれね・・」といった感じで皆に安請け合いしてしまった思い出がある。(誰も知らないのか~?)勿論、このお店で私はひどい目にあった。因みに、地元の人は「レオニダス」を贔屓にしているらしい。 中世の高貴『Grand Place』(グランプラス)、世界一豪華な広場と言われているこの場所も、宿泊の「ロイヤル・ウィンザード」からは目と鼻の先である。ホテルのコンシェルジュに「美術館に行く前に、近くに観光する所はありますか」と尋ねると、小便小僧が有名だ、というので、このグランプラスから歩いて、途中のお店で「この辺りに、有名な小便小僧の像という・・・・・」とフランス語でたずねていると、ここの主人が、すぐに手を横に振って、私の言葉をさえぎった。「はは~ん、耳が遠いのかな?」僕はすかさず、この主人に『小便小僧』のまねをして見せた。すると、この主人、ケタケタ笑って、僕の肩を叩いた。すぐに、向こうを指差して付いて来いといった感じなので、後をついて行く。すると、人垣が見えた!僕が「メルスィ」と言うと、この主人は笑顔で手を振って戻っていった。「どれどれ、どんなだ~と」それを見ると、 僕は思わず「あっ、これ?」と絶句! 思い込みとは恐ろしい。 実物よりももっと大きなものを想像していたのだ。<これがその『小便小僧』です。> 帰りに僕は勿論、先ほど案内してくれたご主人のお店で、買い物する事を忘れはしなかった。店を出た後の「メルスィ・ボクゥ!」と言う声が、とても心地よかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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