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∋(。・"・)_†:*.;".*。彼方野まりあ、世界中で愛を叫ぶ!◆

心の破片

 





「次ノ花ヲミタイノナラ」


      by Nahoko


あなたは野生の蘭を見つけて買ったのに

それはいつのまにか

温室の蘭になっていた



あなたさえいれば

どんな困難でも乗り越えられると

強くなれた私だったのに



いつのまにか肥料をもらわないと

生きていけない花になってた



忙しいんだからかまってもらえなくたって

わがままなんか言わないで

聞き分けよくして

いいこでなくちゃ(^^)



なんて、

かまってくれないあなたを

理解したつもりで弁護してる気でさえいた



持ち主は温室の蘭に魅力が

半減したからかまわなくなってたのに

ずいぶん前にもらった肥料だけで

何年も何年も一生懸命に

望まなくなった花を咲かせてた



でも永遠に枯れない造花にはなれなかった



自立しているように見えても

心が依存していた

あなたの存在があるから咲いていられた



だから いつのまにかあなたの自由をも

えさにして食べて太ってしまった

もうきれいじゃなくなってしまった



でも ずっとずっと待ってたから

水だけでも置いていってよ

えさは何とかするから



私に優しくしてよ



ずっとずっと待ってたから



過保護ですか

わがままでしょうか?



でも、二人が二人でいるために

必要なわがままかもしれないんです

気づくのが遅かったのでしょうか



ずっとずっと待ってた気持ち

もっと前に強がらないで正直に

言えたら良かった

あなたが私に恋してくれていたときに



今、水ヲクレタラ私



散ッテモイイヨ



アナタガ次ノ花ヲミタイノナラ






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