カテゴリ:ビジネス系
上野俊樹。大学時代のゼミの先生。
彼は 「女だから勉強しろ。 今の時代、男なら馬鹿でも男ってだけでどうにかなる時代だ。 こんな時代の女だから学力が必要なんだ。 男に人生を左右されるな!自分の人生を生きろ。」 「女は家事雑務から開放されて自分の人生を生きなきゃいかん。」 と言って妻との離婚をまじめに検討していた。(その後どうしたかは知らない) そしてそういいながらも 「菜穂子は27くらいになったら子供3人くらい抱えて あ~ら先生なんて言うんだろうなあ」と笑ってた。 当時の私は、始めて付き合った男に振られて 人生の終わりのような生き方をしていたから。 院に残らずに就職するなら留年は不利だからと 論文も出さずに単位を特別にくださった。 いつか出せと言われたけどまだ出していない。 6年前に若くして肝臓ガンで亡くなった。 けれど、その後の私の生き方は卒論提出以上だと思っている。 彼のような男はある意味 女の人生をかけてもいい男かもしれないと 最近改めてというかやっと彼の価値を感じる。 あの頃は分からなかったけど、先生はある意味私の理想の男性かもしれない。 熱い熱い生き方をしている一生青春で生きたような人だった。 それでもまだ、21当時の私は恋に生きようとしていた。 ある意味、自分の人生の価値観が出来上がるまで 「籍を入れる流れに行き着く結果となる男にめぐり合えなかった」 それが最終的に大きく今の仕事をしていたい私を決定付けているという気もする。 先生はそんな私をすごく等身大で理解し、 そして評価してくれていたように思う。 そんな人にもう二度と会えなくなって同じ時代を生きてないと思うと苦しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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