2004/12/18(土)23:58
彼女Bの不倫精算
彼女Bは約20年越しの不倫をしてきた。
彼女Bは、ばついちの独身、彼には妻があるが子供はいなかった。
彼女Bは何度も彼の子を堕胎した。
彼は、妻に子供が産めないのに外に作ることはできないと考えてたみたい。
もしも愛人の存在がばれた時の妻のショックを考えると
どうしても外に子供を作るわけにはいかなかった。
彼は妻も彼女Bもそれぞれに愛していた。
彼女Bもそれでも産むという決心はできなかった。
彼を失わう事の方が恐かったから。
時々でも彼と一緒にいれるならその方がいいと
彼女はそう思いながらも
でも
時々愛されてる自信のある時には
本音を漏らしてはぎすぎすし、突き放され
我に返って関係を維持するように心を封じ込める、
そんな20年だったように聞こえた。
私はその半分の年月しかふたりをしらないけど。
先頃のこと、彼の妻が亡くなった。
彼女Bは複雑だった。
奥さんに申し訳ないと思いながら
不倫状態の解消がうれしくもあり
しかし一方ではやはり
申し訳なくて関係を縮めることも未だ望めない。
「私は結婚する気はありません。亡くなった奥さんに申し訳ないので」と言ったけど
最初はそれでも強引に誘われたら本音は違ってたように思う。
しかし、彼はそこでしばらく躊躇した。
彼女の本音もわからなかったし。
すこし時間が流れた。
しかし彼女B、結婚しようかと言われた時に
待ち望んだ言葉に天にも昇るような気持ちでいながら一方で
20年の思いがすーーっと引いてしまってたのかもしれない。
彼は妻が死ぬまで自分を選ばなかった人、
子供まで何度もできたのに産ませてくれなかった人。
妻がいなくなったからってそれで2番が一番に昇格したって
ぜんぜん嬉しくもない。
奥さんが亡くなったときに私の恋も終わった。
彼女は自ら別れを告げた。
その後、
彼は他の女性と再婚することにしたが
それは彼女Bをまたどん底に陥れた。
結局彼への気持ちを振り切れないとやっと気がついたのに。
彼は、今度は
彼女Bの存在を再婚相手の婚約者に了解をもらった上で
もいちど彼女Bとの愛人関係を復活させることにした。
今回は公であって秘密の存在ではない。
でも、彼女は今度は
「私が先に出会ったのに・・・」
「私は順番待っていたのに。
その女性は、20年来の愛人がいると聞いて
身を引くとかいう気持ちはないのだろうか」
そういう複雑さもやはりあった。
しかし、愛人を作る夫の妻より愛人がまだいいそうも思った。
けど、彼女Bは「新しい奥さんに悪いから」という気持ちと
プライドもあったりで
肉体関係は復活して3年一切持っていない。
20年間あれだけやりまくっていながら
今もほんとはしたいけどでもできない
とプラトニックを通している。
彼をある意味許せないけど
でも好きというバランスがそこ落ち着いたというように見えた。
人って、それぞれのプライドと倫理観と愛情のバランスってのがあるのねと
ふとそんなことを彼女Bを見ていて感じたりする。
p.s.私の話ではありません(笑
小説のあらすじみたい?半分事実、半分創作。
p.s.2そうそう、彼の妻の葬儀に彼女も呼ばれたの。
私は信じられない行為だと思ったけど、人生の大事な場所には
関わって欲しいという彼の気持ちなんだろうけど。
その葬儀で彼は、妻をいかに愛していたかをとうとうと喪主挨拶で話し、
それが彼女に追い討ちをかけるように「奥さんに申し訳ない」
プラス傷ついたってのがかなり「私は奥さんがいなくなったからといって
妻になれない」という気にさせてしまったのもあるとおもう。