∋(。・"・)_†:*.;".*。彼方野まりあ、世界中で愛を叫ぶ！◆

間者との一夜の話を妻に打ち明け、トラブる一豊。
仲間からは「そんなこと妻に話すもんじゃない。黙ってるのも愛だ」と言われる。
しかし、そこで一豊が言った言葉になるほどと思った。
「妻が千代ではなく他のおなごなら言わん。あいつには嘘はつきとうない。」

自分が嘘をついてるのがいやとかではなくて
彼女には嘘はつけない、彼女とはそういう関係ではいたくない、
そんなことで嘘ついてるなんてそれこそもっと嫌だ、
そういう気持ちで彼女との間にみじんのわだかまりも持ちたくはない。
誰より心つながってる相手でありたいから言わずにおれない・・・という事なんだろうな。

仕事もそうかもなと思った。
本気で向き合って仕事をしたいパートナーやお客さん、
そんな相手に「そんなこと言う必要がない」「言わぬが得」なんて
ずるい気持ちで黙ってるなんてできない。
そんな事をしたら自分の気持ちが薄れて自ら本物でなくしてしまう事になりかねない。
誰にでも何に対してもそうなわけじゃなくて、
自分が何より大事だと思ってる対象に対しては自分はそうでありたいって強い気持ち。

「他の誰でもなく彼女（彼）だから言わずにおれない」
こういう気持ちになれるってかなり特別なこと。
そういう相手と出会って真剣に生きてないと
言わぬが互いのため、誰より彼女の為、知らぬが仏とかそういう発想になるのだろうな。
愚直で不器用だけど正直がとりえな人間はそれをなくすと自分でいられない、
そこを大事にしなくては自分でなくなる。
そこを大事にすることが自分であることだっていうのってのがあるだろうな。

愚直者には愚直者なりの愛し方。
そうでない者の愛し方を真似てもだめ。「黙ってるのも愛」だとか、
一豊がそれをやるとだたの卑怯者的になってしまったかも。
愚直者のよささえもなくなり、愚直さの欠点しかなくなったんだろうな。

一豊の妻も偉かったけど
一豊のこういう愚直さは彼女への愛故って部分もあっただろうし
一豊は妻へのこんな気持ちなしでは、同じ妻でも成功はなかっただろうなと思った。

ＮＨＫ高知「巧妙が辻」ＨＰより
＞愚直な槍働き一筋、真心一筋の不器用ゆえに、さしたる取り柄も功名もないと思われていた男が、土佐一国24万石の大名となった。山内一豊である。彼が、信長、秀吉、家康と主を代えながらも戦国を生き抜き、大功を成した陰に、妻・千代の卓抜した政治感覚と夫を信じぬく強い愛があったといわれている。それは、類まれなる「励ます力」でもあった。～略～
その中で、中堅サラリーマンにも見立てられる一豊という夫を、妻の千代は、どのように励まし、生き抜く知恵と勇気を与えていったのか。～略～