カテゴリ:映画・演劇系
なりたくて犯罪人になったわけではない。
善良で頭の良い好青年だった。しかし、他の人が簡単に騙される中で 彼は頭が良かったが故に相手の悪事に気づき、そのことが 大きなトラブルに発展していくことになる。 鉄道開拓時代に、皆農地を二束三文で騙され巻き上げられ、 欲のかたまりが権力を動かして権力をもち その権力側の手下の嘘ではめられて、無罪の罪で追われ母親まで殺された。 地域の誰もがそれを知っていても金と権力で事実をでっち上げれば 社会の仕組みにのとって抹消される。 こうなったら逃げるしかないだろう。 鉄道運営を邪魔するためと、法に頼らず金を取り返す手段として 鉄道強盗でもやろうと思うのも分からないではない。 泥棒なのに周りから英雄扱いされ住民の気を晴らしさえしたのも ああそういう時代背景があればなるほどと 日本の五右衛門を思い出したりもする。 しかしそういうことをやりながらどんどん落ちていき ほんとうの無法者になってしまうのを予見し憂う妻。 一緒に逃げ続けて夢でも夫が捕まった毎回みたり、 出かけると殺されてるのではないかと心配したりで 次第に精神を病んでいく。 最後は、新たな土地で生きなおす決断をしたところで 裏切り者に殺される。 ここでもっと泣かせたり考えさせたりする演出を想像していたけれど それはなく映画は淡々と終わっていった。 後から調べると事実に基づく映画のようでこの史実をベースに いくつかの映画が作られてるようだ。 それを加味すると、確かにラストのあのシーンで感情を盛り上げる必要はなく、 その目的は邪道かもしれないなとも思った。 ところで、新たな土地で生きなおす決断をする前に殺されていたなら・・・ もしそうだったら本人も妻もある意味殺されてほっとするとかあったかもだけど。 殺されたらもう殺される心配はしなくて良くなるからね。 だけど、殺されたのは 新たな土地で生きなおす決断をしたところだったってのは皮肉なタイミング。 だが、逆に考えると死ぬ前に全うに生き直す決断ができたことは 同じ死ぬにしても残された家族の気持ちはずいぶん違って良かったのだろうけれど。 タイトルは「映画 鉄道 アメリカ 強盗 農場 兄弟」でネット検索で知った。 「地獄への道」なるほどだ。でもあまりにも重い。 きっと極端な訳かなと英語名を探してみると「Jesse James」登場人物の名前。 今回たまたまタイトルが分からずに先入観なしで観れたけれど そうでなかったら観なかったかも。「Jesse James 」こっちがいいように思える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/12 02:44:56 PM
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