ディープ・インパクト
DVDに撮っておいた映画を見た。限られた時間と条件の中で皆がベストを尽くそうとするパニック状態に理性的理想的に立ち向かうそれぞれの人々。あまりにも誰もが理性的なのは現実性がなかったかもだが、それも、「もしそういう事態になったら理想はこうだ」と言ってるようで、そう考えるとそれはそれで良い。主人公だと思ってた彼女は決して死なないかと思いきや大事だと気づいたお父さんと幸せだったことの思い出の場所で死を選ぶ。そこで「あれ?主人公が死んじゃうの?」と思いながら見てると彗星を爆破する宇宙船の搭乗員、彗星を発見した彼の家族、大統領、皆がそれぞれに主人公的だというつくりになってることに気づかされる。いわゆる大きな力を発揮する不死身の主人公なんかではないところがまた良い。皆がそれぞれに一生懸命事態と向かい合いながらそのことがそれぞれを主人公だとしてる。それは、もし現実に何かがあったときにスーパーマンや一部の英雄が魔法の如く力で助けるのではなくあなたはどう生きるのか?最大限に自分のすべきことができるのか?と問うてるようでもある。パニック娯楽映画かと思ってみたけど全然違った。無意味に重くもなく軽くも無く、この映画としては新しいつくりでそれも筋が通っていて結構良い映画だ。