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2008.05.20
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カテゴリ:ほほえみ通信 

親しい人のしを知ることは、悲しみや辛さを引き起こします。

それは人の感情として当たり前でしょうし、それまで無理に押しとどめることはないです。

でも、その悲しみの涙は誰のために流す涙でしょうか?

亡くなった人を思ってでしょうか。

それとも残された自分の辛さを想像して泣くのでしょうか?

誰のしであっても、悲しみを引き起こし辛さも感じさせられます。

そういった感情を引き起こすためにしを選択することもあるでしょう。

たとえば生後間もない子どものし。

酔っぱらい運転による事故で亡くなった子どもの存在を広く知らされるのは、私たちに「飲酒運転」のばかばかしさを思い出させてくれるため。

そのために子どもたちの魂はあえて、そんな事故でのしを選択されたのでしょう。

そう思うと胸が張り裂けそうな悲しみが襲ってきます。

私たち人類にとって「生とし」の問題は常に大きいことでした。

しへの恐怖・恐れは生への恐れ・恐怖と同じものです。

しへの恐怖・恐れが無くなれば、私たち人類はもっと生を楽しく有意義にやっていけるでしょう。

それを自覚できるために、私たちは「し」を何度も、何度も知らされます。

じつは私は両親が好きではありませんでした。

両親を亡くしてから、数年たってやっと好きになれました。 今はいつでも両親の笑顔を我が胸に思い出せます。

両親とも私には沢山の贈りものを与えてくれていたのに好きになれなかった私へ、両親からの最後の贈りものが自らのしだったと、今では思えます。

生きている間に子どもや周囲の人達、社会全体へ有形無形の贈りものを私たちは与えています。

人生の最後に与える贈りものが「し」であると、私は思っているのです。 

 






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最終更新日  2008.05.20 11:18:59
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