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September 28, 2006
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カテゴリ:小話
里帰りは終わったものの、毎週連続2泊3日、

妹と甥っ子達が3人で、我が家に泊まりに来るので

なかなかブログを書くまで、体力が回りません。

皆さんの日記も、立ち読みばかりでごめんなさい。


ところで、甥っ子の時は、関節炎で抱っこができませんでしたが

姪っ子のことは、しょっちゅう抱っこしているためか、

ついつい「赤ちゃんの匂い」を、くんくん嗅ぎたくなるのは、

人間の本能でしょうか。


最近読んだ、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家、水木しげるさんの伝記、

「水木しげるののんのん人生」(大和書房)に、「赤ちゃんの匂い」に関する

興味深いお話が書いてありました。


水木さんは、太平洋戦争の時、ニューブリテン島の最前線へ行く

「決死隊」に選ばれました。

敵軍の爆弾攻撃で、左腕をやられ、軍医に軍用のナイフのようなもので

切断され、意識を失います。

薬も足りなければ栄養状態も悪かったので、腕を切ったあとは

なかなか良くならず、その上、マラリヤにもかかり、皮膚病にもなり

生死の境をさまよう体験をされました。


幸い半年ほど過ぎて、マラリヤもおさまり、腕の傷がふさがってきた頃、

切った腕から、かすかに赤ん坊の匂いがしたそうです。

以下、本から抜粋です。


「なんだか生命が 底のほうからわきあがってくる匂いだった。

 ぼくはなんとなく希望がわいた。 すなわち生きられるかもしれないという

 安心感だった。

 ぼくは毎日赤ん坊の匂いをかぐのを楽しみにしていた。

 それは天の香りだった。

 気がつかないけれどもカミサマはいるのかもしれない。・・・」


赤ちゃんの匂いは、天の香り。

だから嗅ぎたくなるんだと、納得。


最後に、水木しげるさんより、一言。


「ゆっくり くらしなさい」



水木しげるさんのHP













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Last updated  September 28, 2006 01:48:08 PM
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