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May 24, 2007
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以前も笑店でご紹介させて頂いた杉浦日向子さん。


生前、ご病気だった事を知りませんでしたが、

著書には、病気のことも書かれていた様です。



今日は、「杉浦日向子の食・道・楽」に、

江戸の人たちの病の捉え方が、とても面白く

書かれていたので、そちらをご紹介します。

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江戸のころには「闘病」ということばはありませんでした。

かわりに「平癒」といいました。 

病とは、外からやって来るものばかりでなく、もともと体に同居していた、

ちいさな身内だったのかもしれません。

それが突然、訪問者として、「頼もう」と声を荒げた瞬間が「発病」です。

なにか、メッセージがあるから、姿を現したのです。

招かざる客ではあっても、まず用件を丁寧に聞いて、かれがなにものなのか、

自分のどこがいけなかったのかを知り、なるべく、すみやかに、

おひきとりねがいたい。

これが「平癒」の意味するところなんですね。

好きなことばです。


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病は誰にとっても歓迎されざる客だ。 いつの間にか上がり込んで、

身内のような顔で(もっとも身の内だ)居座っている。

なるべくなら穏便に、お帰り願いたいのだけれど、

かれは、なにか用があるから訪れたはずである。

それを用件も聞かず、いきなり「ふてぃ野郎だ とっとと失しゃやがれっ!」と

叩き出しにかかると、逆上して暴れまくることもある。

「なんでございますでしょうか。 なんぞ手前共に不手際がございましたら、

なんなりとおっしゃってくださいまし」と、下手に出て、じっくり先方の要求を効くべきだと思う。

・・・・

気難しい客だけれど、通じる言葉は、きっと見つかる。

長年、病人をやっていると、そんな気がするのです。





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Last updated  May 24, 2007 10:29:24 AM
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