笑 店

2010/02/23(火)09:14

Aunt Arie-アリーおばさん☆

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buiscuitさんのブログで、とても素敵な記事を見つけました。 それが、今日ご紹介するアリーおばさんのお話です。文才のあるbuiscuitさんのご説明を、先に読まれた方が、良いかも知れません。 アリーおばさんは、1885年生まれ。アメリカ・アパラチア山地の山奥- 決して肥沃ではない土地で、水道もガスも、車もテレビも電話もない木の家に住み、畑を耕し、鶏と豚を育て、自給自足の生活をして暮らしてました。38才で、幼なじみのユリシーズと結婚。子どもはなく、81才で夫と死別してからは、一人暮らし。 九十二歳で生涯を終えます。 アリーおばさんの母親は、脳に傷を負って生まれて殆ど動けない身体で結婚し、彼女を生みました。そのため、家の日々の仕事は、幼くしてすでに、全てアリーおばさんの仕事でした。 毎日必ず激しい痙攣が、母親の身体を襲い、その時はすぐさま熱湯でしぼった布で母親の体を温めないといけない。アリーおばさんの掌は、いつも熱湯で火ぶくれしたままでした。 48才で亡くなるまで、一日も具合の良い日がなく一日も薬なしでは過ごせなかった母親とともに、30年のあいだを生きたことをそれよりほかの生活を、私は知らなかったけれども何一つ私無しではできなかった母は、私の中に何もまさる善きつよさを そだててくれた かけがえのない人で最良の友人でした。  誰だって、報いられて生きているのですよ。と、アリーおばさんは仰ってました。  アリーおばさんのお父さんは、おそろしく寡黙な働き者。働いて働いて、かなりの畑地を手に入れて、独力で暮らしを立てた人。 誰とでも結婚できたかもしれないのに、何一つできない動けないアリーおばさんの母親と一緒になることを択び、そして馬にひかせてひみもす畑地を 一人で耕しつづけて、一生を終えました。  今の自分の立場を考えると、アリーおばさんのお母さんと重なります。私の母も、今でこそ私より、ずっと体力があるけれど子どもの頃は、母も病をわずらったりしたので、お友達のところみたいに、強いお母さんがいいなぁ。。。などと、自分勝手なことを思っていました。 でも私が、お母さんになる時は、きっと母どころではなくもっと体が弱いお母さんになる可能性もある-体力が戻ってくれれば、また違ってくるだろうけれど、 そう思うと、アリーおばさんのお母さんの勇気と強さに、深く感動しました。 アリーおばさんのお父さんの様な人も、稀有だろうけれど地球上には、いらっしゃるんだな。。。アリーおばさんの心が、真っ直ぐに育ったのは、このお父さんとお母さんからのギフトが大きいんだろうな。。。 そして、私の中の何もまさる善きつよさを育ててくれているのは、私の病だなと(もうわるいところはないけれど)思うところの多いお話でした。 邦訳は、出ているのでしょうか?ちょっとすぐには、見つけられませんでしたが、原書は、ありました。(楽天では、売り切れでした)  Aunt Arie: A Foxfire Portraitアマゾン英語版だと、ちょっと中身を覗くことが出来ます。今、一番読んでみたい本です 追記:このお話の一部が紹介されていたのは、「本という不思議」長田弘著    みすず書房です。楽天では、売り切れでした。  

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