|
カテゴリ:カテゴリ未分類
「この子らを世の光に」
福祉教育の先駆者・糸賀一雄さんが言われた言葉です。 糸賀一雄さんは、西日本で最初の重症心身障害児施設「びわこ学園」を設立し、 新しい施設を次々に手がけ、国の制度づくりにも尽力、 さらに福祉を支える多くの人材や後継者を養成し全国に送り出すなど、 日本の障害者福祉の基礎づくりに多大な業績を残しました。 「人は最初はみんな障害者だ。生まれてすぐに言葉は話せない。 寝返りもできない。ワァワァ泣くだけ。だんだん精神が発達し、手足も訓練され、人間と人間との関係が育ってゆく。その途中でどこかに障害が残った人を精神薄弱者と仮に呼んでいる。発達観から見るとわたしたちと根っ子は一つなのだ。」 そして、“この子らを世の光に”という言葉を残した。 「この子らに世の光を」あててやろうというあわれみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよみがきをかけて輝かそうというのである。「この子らを世の光に」である。 この精神が、現在もなお多くの福祉関係者に受け継がれています。 「この子らに世の光を」「この子らを世の光に」「この子らと世の光に」 助詞が違うだけで、随分と変わるものです。 とっとり雑学本舗「とっとり豆知識」より そして、 「重症の人たちはただ寝ていることによって、あるいはもがき回っていることによって、この人たちに対する社会の目を転換させ、新しい社会形成の原理を打ち出してくれました。つまり生産をしたのであります。新しいものの見方、人間に対するものの見方の変革を生産したのであります。 このことが私たちの努力の源泉であり、また、そのことによって一人でも多くの良き隣人が形成されていくことになるのです。(略)しかも、その周囲の人々の生き甲斐さえも生産したのではないでしょうか。(略)私たちに生命をしっかり教えてくれる人たち、私たちが流れ流れて堕落していくことに歯止めをかけてくれる人たちです。」 ということも書かれていたとある方に教えていただきました。 前の日記に書いた遺伝子を受け継いだ重症児。 検査して排除していくのではなく、障害を持って生まれてくるということに“意味”があるのですから、そのことに人は気づかないといけない、ということでしょうか。 障害ある子供は命をかけてメッセージを発信しているのでしょうね。 “この子らを世の光に” もうすぐたいちゃんの学校に新校舎が建ちます。 この言葉をメッセージボードとして入れてもらえたらいいな。 この言葉を額にいれて飾られている学校、あるんだけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|