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カテゴリ:宗教と習慣@バリ
夜、9時。
ご飯も食べ終わって、メールチェックをしてたら・・・・・・・。 家の敷地内が何だか騒がしい・・・・・・・ 変やなぁ・・・・・と思って見に行くと・・・・・・奇声を発する人が家族に抱きかかえられてバレ・ダジョに座っていました。。。。。。。。。 以前にも書いたことあると思いますが、私の住んでいる家のバパッ(相方の父)はプラ・パンティのマンク(お坊さん)。 そして、マンクになる以前からドゥクンでマンクになった今も、毎日の様に遠方や近所の人が治療に来たりします。日によると、敷地内にやたら人がいるなぁ・・・と思ったら何人かの患者が治療待ちで並んでたりすることもあります。 医者ではなく、バリでは昔から医療が発展した今現在でも、医者に行く前にまずドゥクンにかかることが多いんです。 患者は様々でどこどこが痛いとかの内科的だったり、外科的だったり、精神的だったり・・・・・。ドゥクンはそれを薬草やお経、聖水や不思議な力を使って治療します。 奇声の主は私もよく知っている、うちの一家の親戚。 普段、おっとりしたキレイな人なのに恐ろしい奇声を発しつつ、すごい形相で泣いたり笑ったり、叫んだりしているのです・・・・・。 まるで別人・・・・・・そう、ブラック・マジックをかけられた状態。 奇声を発したり、泣いたり笑ったりしているのは本人ではなくブラック・マジックをかけた者。 だから、外見は本人でも声や話し方、仕草は本人ではないのです。 ドゥクンであるバパッが、ホワイト・マジックを使ってブラック・マジックを解いていきます。 不思議な水(私も妹も世話になった事があるのですが、本当に不思議な水なんです。)や、聖水をかけたり飲ませたり、薬草を吹きかけたり、塗ったりお経を唱えたり・・・・・・その間中彼女は奇声を発しつつ、大暴れ! そして、とうとう彼女の中にいる、ブラックをかけた者が誰なのかを白状しました。 その理由も、ものすごいつまらないねたみ・・・・・・・ 全員驚きつつ、そこにいる家族や親戚が彼女の中から出て行く様説得するものの、かなり強力だったらしく、なかなかその場を離れず泣いたり、笑ったり喋り続けたり、誰かの名前を呼んだり・・・・・・・。 ブラックが解けるとその邪悪な力はかけた者に跳ね返り、死の危機に追いやられる事もあります。 真夜中2時過ぎ、彼女はその場で眠りにつくものの何か喋りつづけているのです・・・・・・。 私は彼女を良く知っているし、気が気でないし、奇声を聞きながら眠ることもできず、ずっと近くで様子を見ていたのですが3時になるころあまりにも眠たくて(更に寒くて!)部屋に戻り眠ってしまいました・・・・・・・・・。翌日は朝シフトで7時過ぎに起床やし・・・・・あぁ・・・・・・ 起きれるんかい・・・・・ 結局、朝4時にやっと正気に戻りマジックは解けたそうです。 彼女はものすごい疲労で1人で歩くこともままならない状態で、家族に抱きかかえられ帰って行ったそうです。 1日も早く彼女が普段の生活に戻れたらええな・・・・と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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