カテゴリ:JR東日本(山梨・長野・新潟エリア)
![]() 8月に新潟に行く用事があり、そこで115系を少し撮影してきました。新潟の115系は1000番台が中心ですが、中には0番台や2000番台といったJR東日本ではここだけにしか配置されていない貴重な車両も見られます。現在はE129系の増備が進んでいるため、0番台を含む編成は廃車が進んでいます。 写真は村上駅で撮影した4両編成のL2編成です。この編成は0番台モハを先頭車化改造した500番台、0番台の中間車、2000番台の先頭車と様々な番台が混在する変則的な編成です。(クハ115-553、モハ115-116、モハ114-102、クハ115-2040) L2編成は8月下旬に解体されており、まさに最後の活躍を記録できたようです。 ![]() ![]() 先頭車クハ115-553の外観、窓部分です。四隅が丸い非ユニット式の窓が初期型の特徴です。 この車両は新前橋電車区に導入され、のちに山陽地区で活躍した0番台のモハ115-69から改造されています。昭和39年(1964年)製で、車内のリニューアルがなされていなかったことから初期の115系の雰囲気を今に伝える貴重な車両でした。 ![]() ![]() クハ115-553の車内です。原型のボックスシートが並び、薄汚れた化粧板が活躍の期間の長さを物語っています。注目すべきはボックスシートの通路側にある丸形の手すりで、これが残っている車両は本当に貴重です。博物館の保存車両を見ている感覚でした。 床に点検口があることが元モハであることを物語っています。(通常、モーターのない車両には点検口はついていません) ![]() 座席部分です。初期の115系は、その後に増備された車両と比べて座席モケットの厚さが薄いのが特徴です。 ![]() 乗務員室との仕切り部分です。運転台は1000番台の構造に準じたユニットが接合されています。 ![]() 車内のドアです。元々は原型の鋼製ドアだったようですが、113系の廃車発生品と思われるドアに交換されていました。115系のものに比べて取っ手部分の大きさが小さく、内側から手で開ける場合は少し開けにくいです。 ![]() 車番表記です。プレートは失われているようで、ステッカー式になっていました。 ![]() 車外の製造、改造銘板です。「東急車輌・昭和39年」という製造時の銘板も残っていてうれしい限りです。広島工場の銘板は先頭車化改造時のもの、土崎工場の銘板は冷房改造時のものと思われます。 ![]() ![]() 天井に設置された扇風機と操作スイッチです。この編成はかつての113系などと同様のAU712型冷房装置を搭載していて、扇風機が存置されています。 ![]() 国鉄型車両ではおなじみの「非常用ドアコック」プレートも古いタイプのもので、下部には「特にほかの汽車や電車にもご注意ください」と記載されています。 続いては、0番台の中間車と2000番台の先頭車を見ていきます。 (つづく)
Last updated
2017.05.26 09:19:44
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