わさびくま日記

2021/01/30(土)20:57

時を越えて走り続けるモ161形(阪堺電車@2017.03~その2)

各地の路面電車(9)

私が阪堺電車で最も見たかった車両が、このモ161形です。モ161は1928年(昭和3年)から製造がスタートした当時としては大型の車両で、戦災で被災することもなく現在まで生き延びています。現在定期運用中の路面電車としては日本最古の車両となっています。 その歴史とレトロ感あふれるスタイリングは、古い車両の多い阪堺電車でも別格の存在といえる車両で、貸切運用なども多くこなしています。 モ161形166号です。堂々としたスタイリングが独特の存在感を放っています。撮影時は貸切運用に就いていました。 166号は1928年に川崎車輌(現・川崎重工業車両カンパニー)で製造されています。モ161の製造は川崎車輌のほか、大阪鉄工所(現・日立造船)と田中車輌(現・近畿車輌)の3社が担当しました。 モ161形の登場時をイメージした茶色の塗装が素敵です。モ166形の塗装はこの後、通称「金太郎塗」と呼ばれるクリーム色と緑色のツートンカラーに変更され、2017年11月現在は同年12月8日公開の映画「オリエント急行殺人事件」とのコラボレーションで、オリエント急行をイメージした紺色の塗装となっています。 現在、運用可能なモ161形は161・162・164・166の4両です。 大阪の下町の風景に良くなじむレトロな車体が本当に格好いいです。この先も末永く走り続けてほしいです。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る