カテゴリ:路線レポート・鉄道その他
2019年9月に、千葉県いすみ市にある「ポッポの丘」に行ってきました。ここには、主に千葉県内を走っていた車両が屋外展示され、私設の保存車両を集めた施設では日本最大規模となっています。今回は銚子電鉄で活躍したデハ701・デハ702を掲載します。
写真はデハ701です。デハ701・702は元々、近江鉄道が発注した1928年製の電動貨車(郵便荷物電車)デユワ101を1941年に旅客用車両として改造し、モハ51・52としたものです。1941年の改造時に車体は新製され、近江鉄道初の自動ドアを装備する車両として活躍していました。 その後、1978年に2両とも銚子電鉄に譲渡され、2010年までの長きにわたり銚子電鉄で活躍し続けました。引退後にポッポの丘に引き取られ、2両なかよくのんびりと過ごしています。デハ701は、デハ801などと同じ茶色+赤色の銚子電鉄標準色で保存されています。 車内はロングシートで、当時の吊革や網棚などが残ります。現在は鉄道関係の書籍を閲覧できるコーナーとなり、車内に家庭用エアコンが設置されています。 車両前面部は備品などが置かれています。側面窓には、日よけとして木製の鎧戸が装備され、戦前製の電車の雰囲気を今に伝えています。 デハ701・702は最後まで非冷房のままだったので、天井には扇風機が設置されています。 こちらはデハ702です。デハ702は塗色が異なり、銚子電鉄の1960年代の水色ベースのカラーリングとなっています。現在は物販コーナーとなっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.11.08 21:07:11
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