カテゴリ:路線レポート・鉄道その他
今回は、営団丸ノ内線で活躍した400形454号車を掲載します。丸ノ内線の初代車両で、赤い塗色と「サインウェーブ」と呼ばれる波型が入る白い帯で丸ノ内線のイメージを決定づける車両となった300形の改良型として生まれた400形の、数少ない保存車両となっています。
丸ノ内線454号車は、場内の奥に展示されています。現役時代と変わらない鮮やかな赤色が良く目立っています。 400形を含む丸ノ内線の初代車両は地下鉄博物館をはじめ、日本の様々な場所で展示されているほか、遠く離れたアルゼンチン・ブエノスアイレス地下鉄に渡ったものもあります。ブエノスアイレスに渡った車両も置き換えが始まっており、そのうち4両を東京メトロが買い戻して復活させたというニュースは大きな話題となりました。 400形は、300形の改良版として1956年に登場しました。屋根の形状が300形と比べて変化していたり、軽量化が図られるなどマイナーチェンジが施されたモデルで、431~468号車までが存在します。(下2ケタは300形からの続き番号となっています。) 導入当初は1両での運転もあったことから両運転台となっていますが、徐々に編成の中間に組み込まれることも多くなりました。しかし、300形のように運転台を撤去して中間車となった車両は1両もなく、300形の全廃よりも早い1991年に全車両が引退しています。 引退後は数両が民間に売却されることとなり、この454号車もそのひとつで都内の幼稚園に売却されましたが、2012年にポッポの丘に移されています。 車内です。座席モケットはビニール製のものに張り替えられていますが、網棚や吊革などはしっかりと残っています。 車内の製造銘板です。川崎車輌(現・川崎重工業)製で、昭和31年(1956年)に製造されました。このタイプの銘板は初めて見ました。 運転台です。レトロな雰囲気が漂います。 車内には、営団時代の懐かしい路線図やステッカーが多く残っています。路線図はこの車両が活躍していた1991年ごろのものと思われ、西新宿駅(1996年開業)が未開業です。 丸ノ内線・銀座線の旧型車両に特徴的だったのがこの非常灯です。第三軌条方式の車両は、主にポイントを通過する際に一時的に電気供給が行われなくなることから車内が消灯しており、その時にこの非常灯が点灯していました。ポイントは駅の直前にあったことから、消灯が駅に到着する合図のようになっていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.12.03 00:00:15
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