カテゴリ:路線レポート・鉄道その他
地下鉄博物館に展示されている、丸ノ内線の初代車両300形のトップナンバー、301号車を掲載します。1954年の丸ノ内線開業前の1953年に製造された車両で、国内で唯一残る300形として貴重な存在となっています。
博物館に入るとすぐに見えてくる鮮やかな赤色の電車、それが301号車です。赤色の鮮やかな車体に白い帯が入り、銀色の波模様(サインウェーブ)が入るお洒落なデザインです。当時は非常に画期的で斬新なデザインで、初めて見た人は驚いたことでしょう。 前照灯も点灯した状態で展示されており、まるで現役の車両のようです。 300形、400形、500形の一部(569~645号車)では行先表示器の両脇に標識灯が設置されていました。当初、この標識灯は行先を示しており、青色(「池」のイメージ)が池袋行き、緑色(「お茶」のイメージ)が御茶ノ水行きとなっていました。標識灯は丸ノ内線の延長に伴って、のちに点灯が停止されています。 車内です。特徴的なピンク色の壁面と、えんじ色の座席モケットが特徴的です。吊革は当初「リコ式」と呼ばれる、ばねを用いた跳ね上げ式のものが設置されていましたが、後年の更新工事に伴って丸型の通常のものに交換されています。 運転台もピンク色に塗装されています。 車内に複数設置された非常灯です。当時の丸ノ内線はポイント通過時に通電が一瞬停止しており、その際に点灯していました。 1950~60年代の路線図も見ることができました。 窓には「帝都高速度交通営団」のステッカーが残されていました。 車番表記です。プレートではなく、壁面に直書きされていたようです。以前「ポッポの丘」で撮影した454号車も同様でした。 製造銘板です。昭和28年(1953年)、汽車会社東京製作所で製造されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.04 22:07:15
[路線レポート・鉄道その他] カテゴリの最新記事
|
|