カテゴリ:路線レポート・鉄道その他
地下鉄博物館でカットモデルでの保存となっている、東京高速鉄道(→営団)100形129号車を掲載します。現在の銀座線渋谷~新橋間を開業させた東京高速鉄道が開業時に導入した車両です。
東京高速鉄道は東京地下鉄道への乗り入れを行っていたため、先述の東京地下鉄道1000形と並んで日本の地下鉄の黎明期を飾りました。 角ばったデザインが特徴の東京地下鉄道1000形と異なり、丸みを帯びたデザインが大きな特徴となっています。また、カラーリングも1000形の黄色に対して、100形はクリーム色+緑色となり、独自性を主張しています。このデザインやカラーリングは、親会社だった東京横浜電鉄(のちの東急電鉄)の影響を受けているといわれています。 100形は東京高速鉄道の開業後、1941年の営団の成立で1000形とともに銀座線で長く使用され、1000形とともに1968年まで使用されました。1962年には丸ノ内線分岐線(中野坂上~中野富士見町)の開業に伴って一部が丸ノ内線で使用されるようになり、こちらも1968年まで使用されました。 引退後、129号車を含む2両が中野検車区の牽引車(事業用車両)となりました。1981年に2両とも使用停止となり、1986年には129号車の車体がカットされ、現在のように地下鉄博物館で保存されることとなりました。博物館では車両の仕組みを学べるような展示物となり、ドア開閉の体験やモーター、ブレーキの操作が体験できます。 側面に貼られている東京高速鉄道の社章です。 車内には当時の路線図も掲示されていました。自社線だけでなく、乗り入れ先の東京地下鉄道の駅名もしっかり表記されています。イラストを多用し、当時の東京の街の様子をうかがい知ることもできます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.22 00:00:21
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