2008/11/16(日)21:51
立体的に漉いてみる。紙漉きで帽子を作るとは?
和紙造形の作品を紹介いたします。
これ以外にも、過去に紹介した作品は左のカレンダーの下の方にある
フリーページの「和紙造形作品」でご覧いただけます。
「ダイヤモンド」角田真帆
この作品はこれから下の記事で紹介する技法とは、また違った方法で制作されています。興味のある方は「角田真帆の和紙造形」こちらもご覧ください。
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「和紙造形は紙を作るのが目的ではない」とは言いながら、紙はそのプロセスにおいて当然できるのです。そこで、和紙造形以外でも紙にまつわるイベントでけっこう声をかけていただいています。1年のうちでも、特に秋は依頼が多くなります。
自治体による和紙造形体験ワークショップというのはよくあるのですが、それ以外にも源氏物語千年紀のイベントで「檀(まゆみ)という植物で紙を漉いてくれ」だとか、「来日外国人に紙漉きを体験させてほしい」という大学の国際交流サークルや大使館関連団体であったり、または外資系企業の研修であったり、そして裏千家支部による干菓子器の一閑張り講習など、じつにさまざまなワークショップや講演の依頼がきます。
和紙造形の特徴のひとつは「自宅でできる」ということです。つまり大がかりな道具は必要ないので、どんなことろでも開催できるのです。会議室のようなところで行うこともよくあります。水はトイレから汲んできたりして…。
↑使う道具はこんなものですので、20~30人分の道具でも重ねるとワゴン車にらくらく収まります。大きなイベントでの体験ワークショップでは1人30分くらいで仕上がるようにして、つぎつぎに使ってもらっています。
そんなわけで、声がかかればどこへでも車に積んではせ参じるわけです。
そんな中から今日は帽子のワークショップを紹介します。
代官山にあるユミコ・イトヤマというところで行ったのですが、「和紙を帽子の形に漉く」ワークショップです。
じつは以前紹介した紙布織りの帽子はここで制作してもらったのです。(紙布織りの記事はこちら)
ここはオーダーも受けているので、紙布織りの布を持っていって制作してもらったのです。(財布は、布があまったので別の方に作ってもらいました)
センスのいい帽子の制作・販売をしているのですが、帽子教室も開いていて、そこの受講生を対象としたワークショップだったのです。日頃、布で帽子を作ることは手慣れているのでしょうが、今回は紙漉きの技法で帽子を作ってもらいました。つまり出来合いの和紙を縫って、帽子にするのではないのです。
要するに生乾きの状態で帽子の型においていくのです。
まずイメージする紙を漉きます。色楮を使ったり、好きなものを漉き込んだり。
生乾きの状態で手で持ち上げ、
型においていきます。
このように重ねておいていきます。乾くとつなぎ目がわからないくらいに、ちゃんとくっつくのです。
接着剤で和紙を貼り合わせるのではないのです。立体の和紙がこのようにしてできます。
興味のある方は和紙造形アートスクールの「ワークショップ開催風景」で他の画像もご覧いただけます。
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