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カテゴリ:主婦・雑談
長女ちゃんがいつも座っていた椅子
退院して、テレビを見たり、タイガー&ドラゴンが来た時は ここが長女ちゃんの定位置だった 膝をついて座ったり、立ち上がったりするのが少し困難になって ちょっとでも長女ちゃんが皆と一緒にいられるようにと この家に帰ってきてすぐに買いに行った 「なんだか、おばあちゃんみたいだぁ~」なんて事を言っていたけど 結構気に入ってくれていた タイガー&ドラゴンが来ると ベッドに寝ていても起きて来てこの椅子に座って二人と遊んでいた もともとスローペースな長女ちゃんだったけど 病気になって、それがもっとスローペースになっていた だから、病院に行く日は朝早くから起きて用意をしなければ 予約の時間に間に合わない 大学病院に行く時ももちろんそうだけど リハビリや歯医者さんに行くときも何時間も前から用意をしていた 退院してすぐの頃は 洋服や靴を買いに行ったり、ランチに行ったりも結構出来ていたけど 6月ごろから買い物に行くのも一仕事で 家に帰るとぐったりして眠ってしまう事が多くなった 7月に入ったら、めまいが酷くなってきていたので 私一人で買い物に行くことが多くなった 夏の洋服も通販で買うようになっていた それでも、時々近くのドラッグストアに行くときも お化粧をして、洋服を選んで出かけた もう、デパートやブティックに行く体力もなかったのだと思う スーパーの買い物にも気分がいいときには一緒に出かけたけど カートを押しながら歩くけどそれもすぐに疲れて、椅子に座って待っていた 娘らしいショッピングをどんなにしたかったのだろうかと思う ヒールの高い靴を履きたかったと思う 今夜も長男くん家族が来てくれた 夕ご飯は長女ちゃんが食べたいといっていたかき揚げを作った 義弟くん家族もお参りに来てくれて 皆が揃って、とっても賑やかで楽しい時間だった タイガー&ドラゴンもちゃんとお参りしていたし・・・ってこれはどっち? 皆が帰って、じさまと二人きりになると 一気に静かになってしまった パソコンを開いて、皆さんからのコメントを読みながら 返事を書かなきゃ・・・・・って思うのだけど どれを読んでも涙でかすんでしまうし 皆の温かい思いが胸に迫って言葉が見つからない 私の思いを言葉に代えて皆にお礼を言いたいのだけど 私にはまだ、その言葉を書けるだけの心に余裕が見つからない 湯船に浸かっていると、長女ちゃんと一緒に入ったことを思う ステロイドの投与で肥ってしまって 体のあちこちに肉割れができて、それをすごく気にしていた 「もう、ノースリーブが着れなくなっちゃった」と言った長女ちゃんが 今でもとっても愛しい 亡くなる直前は、その肉割れが体位変換のたびにこすれて内出血をしていた 皮膚も敏感になっていて マッサージのつもりで手足をさすっても痛がっていた それでも、看護師さんに足浴をしてもらいながら「きもちいい~~ありがとう」と 言える長女ちゃんだった 意識が薄れていく中で、長女ちゃんが流した涙には どんな思いが詰まっていたんだろう 呼びかける声に開いた瞼のうつろな目は何を見ていたんだろう 最後の痙攣発作がおきて、長い夜があって、 朝、意識を取り戻した長女ちゃんに、 「目が覚めたの?長女ちゃん、おはよう」と声をかけると うなずいて「おはよう~」と答えて、少し笑った気がした それが長女ちゃんの最後の言葉だった もうすでに長女ちゃんの脳は腫れあがってシワはなくなっていたのだ 頭の中、いっぱいいっぱいになってしまっていたのだ 長女ちゃんはもう痛みも何も感じなくなっていて 呼吸も浅くなっていて、眠るばかりだった 今でも、その最期の日がまだ終わってないような気がする 永遠にずっとまだ続いているような気がする 小さな白い箱に入ってしまったのに まだ、あの日のあの時間がずっと続いているような気がする 長女ちゃんの椅子がそこに座ってくれる人を待っている気がする ブログランキングに参加しています。ポチッとクリックして下さったらウレシイです。応援よろしくおねがいします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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