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忘れな草のおボケな日記

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忘れな草0713

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2010年06月13日
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カテゴリ:主婦・雑談
DSCN5248.jpg

手術が終わって抗がん剤が始まった時



毎食後の薬だけでもかなりの量なのに



抗がん剤や時間を見ながら飲まなければならないもののあったりで



それを忘れずに自己管理をするために書き始めたノート



日記代わりと検査やリハビリと結構毎日が忙しかった日々



こんなところを結構几帳面にするのは仕事柄だったのかもしれない

  
   DSCN5250.jpg


それは年末年始に外泊でココに帰ってきた時もキチンとつけていた



年末年始の短い外泊が終わって病院に帰って



日々の病院暮らしに戻って一週間目



このノートに付けるのが面倒になったのか敢え無く撃沈している



と、こういうところも長女ちゃんの性格かぁ・・・・


  DSCN5251.jpg

こちらは、退院いて暫くしてから書き始めたノート



ちょうど2年前の今日と明日と同じ日の記録



毎日飲んでいる大量のステロイドの副作用で体重が増加して



お世話になっていた大学病院の主治医の先生に



ステロイドを少しでも減らすことはできないか相談をしたけれど



当時の長女ちゃんの病状ではそれは到底無理だと言われて



それは仕方ない事と諦めていた



それでも、若い女の子として増えていく体重をなんとかしたいと始めた



ダイエット方法の一つの「レコーディングダイエット」



運動をすることはすでにできなくなっていたし



週2回通っていたリハビリも階段の上り下りぐらいしかできなくなっていて



すでに入院する前の夏よりも20キロ近く増えていて



それでも、あまりに増えすぎた体重に悩んでいた長女ちゃんが



「これなら私にもできるかも~」と書き始めた



これもまた、几帳面に毎食の食事の内容を書いている

 
   DSCN5254.jpg


そして一カ月後の記録



まだまだ几帳面な長女ちゃんらしく食べた物を全部記録している



しかし、この日を境に長女ちゃんは少しずつ悪くなっていく



めまいが日を追うごとに襲うようになり



朝もなかなか起きることができなくなり



食事もとらずに眠っている事が多くなってきた



目が覚めてからも食欲はあまりなく、それでも薬を飲むために



食べやすいお粥や雑炊が増えている



7月の暑い時期のはずなのにその当時の気温や天候を私は全く覚えていない



それでも長女ちゃんはなんとか食べた物を記録し続けている



7月17日、親友のAちゃんとランチを兼ねて出掛けた時は



Aちゃんが「何を食べようか」と聞いたところ



長女ちゃんは、ラーメンがいいと言ったそうだ



「せっかくのランチなのにラーメンでいいの?」とAちゃんは聞いたそうだが



長女ちゃんは小倉にいた時にお気に入りだったラーメン屋さんと同じ名前のお店があって



彼氏にそのお店の事をメールをしていたようだ



それで、食べに行ってその様子を彼氏に話したかったらしい



Aちゃんが帰ってきて「長女ちゃんがラーメン全部食べたよーー」と言っていた



体調が悪くなっていて食事もあまりとれなくなっていることをAちゃんは知っていたので



長女ちゃんが好きなものを食べに連れて行ってくれたのだ



「長女ちゃんホントにラーメンが好きだねぇ」とも言っていた



その頃のノートを見ると、なんでもいいから食べて欲しいと



長女ちゃんの好きなものがずらりと並んでいる



それでも、長女ちゃんが口に入れたのは半分もなかったのだ

  DSCN5255.jpg


そして、最後の記録のページ



朝の記録がないのは、眠っていて起きれなかったのだ



リハビリに行く日は10時過ぎになんとか起きて少しだけ食べている



リハビリに通っていた病院の先生にそのことを話して



朝食後の薬を飲めていないことや眠りの時間が長くなったこと



そして、めまいが酷くなっていることを相談したこともあった



この記録の最後の日の次に8クール目の抗がん剤のために大学病院に行き



抗がん剤服用の最初の日の夜中に長女ちゃんは具合が悪くなった



激しいおう吐で夜は全く眠れなくて明け方少し落ち着いてきて



他の薬を飲んだけれどそれも全部戻してしまい



長女ちゃんも私ももうどうしようもなくて救急車を呼んだのだった



2年前の7月26日の事である



その後、少しだけ元気を取り戻した長女ちゃんだったけれど



確実に腫瘍は広がってすでに手の施しようのないものとなっていたのだ



当時のブログを読むと、あの時長女ちゃんの命の限りを告げた先生の



あの悲しそうな目を思い出す




このノートを見ていると



もっとたくさん美味しいものを作ってあげたらよかったなぁと思う



最後の最後まで、退院したら一番好きなパスタ屋さんに行きたいって言っていたっけ



この2冊のノートは確かに長女ちゃんが生きていた証



悪性脳腫瘍と闘っていた長女ちゃんが生きていた確かな証なのだ



私にとって何よりも大切な長女ちゃんと過ごした時間の記録でもあるのだ


  




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Last updated  2010年06月14日 04時25分42秒
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