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カテゴリ:がんと過ごす9ヶ月間
昨日、父が他界した。満70歳だった。
9/6に緩和ケア病棟に入院した。 19日私も病院に泊まりこんだ。 昼夜逆転しているようで、夜中の2時半過ぎに起き、しんどいという。 20日の晩には母に会いたがり、深夜2時半に母を迎えに行き、その日から二人で泊り込んだ。 21日から薬の種類が変わり、幻覚を見ているかのように宙を指差すことが多くなる。 22日私がわからないのではと母に少しパニックになっているとほほのところに手をやりぽっちゃりとあらわし、母には目を大きく開け、しゃべれなくなったがジェスチャーで「解っている」と答えた。夜9時ごろ孫の到着を今かと待ち、到着すると手をにぎって離さなかった。いろいろと孫と行ったところを話した。「歯」と言って孫を指した。もう一人の孫には、口に指を持っていくしぐさをした。母は最期まで笑いをとって父らしいという。 23日しゃべれなくなった。うーとか、あーと言う音で呼びかけに反応していた。夜は苦しくて声を出していた。「おかあさん」と三回叫んだ。 24日朝、生きていることがうれしかった。寝たきりになることを嫌っていた父だがそれでもいい生きていればこのままでもとさえ思えた。と同時に「緩和ケア」でよかったのかと疑問が出始めた。 母と妹と洗剤を買いに行く話しをしていた。今日もこの調子ですごせるかと思っていた。私は、カーテンの向こう側にいた。洗剤を買いに出かけたのだ。母に呼ばれて部屋に入ると父を見てといった。息をしていなかった。私はあわてて妹を呼んだ。 もっと、生きていて欲しかった。 父のご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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