深刻さはエネルギーを奪い、ユーモアはエネルギーを供給する。
おはようございます。今朝のクレド。「笑顔とユーモアを大切にします。深刻さはエネルギーを奪いますがユーモアは明るく高いエネルギーを与えてくれます」今日の担当は昨日も登場の「B男くん」。彼はアグレッシブな若手ドクターで、100キロ完歩者。「昨日理事長から、もういよいよダメだと思う時、応援されてまた頑張れる気持ちになるのはどういう心の変化だっのか、と宿題をもらって考えてみた。僕の中でいちばんしんどかったのは50キロ地点だった。こんなにしんどいのにあと半分も歩けるか!?そう思った地点で、うどんが振る舞われた。そのうどんのなんとうまかったことか。そんなにうまいうどんはいまだかつて食べたことがなかったほどだった。70キロ地点になると、頑張れ!の太鼓の音一つが感動的に嬉しく笑えた。振り返ってみると、50キロ地点ではものすごく深刻だった。すでにここまで身体がダメージを受けているのがわかって、さらにどこまで身体はダメージを受けるのだろう!?そんなことばかり考えていた。つまり、どんなときにもしんどい時に必要なのは視点の変換なんだ、と思った。深刻さは本当にエネルギーを奪うと実感していたことがわかった。それを歯科治療に置き換えて考えてみると、やはり同じことだと思う。長丁場の治療で、途中でやめてしまう患者さんは多い。そんなときにこそ、深刻さで一杯の患者さんにユーモアで視点を変えてあげること、明るいゴールをちゃんと見せてあげることが必要なんだな、と思いました。・・・・・・・・・・・・・・・・さすが、クレバーな彼はそこまで分析しやがった。やるな、こいつ。と(笑)。ふとおもったのは、実は100キロ歩行にしても、フルマラソンにしても、歯科治療にしても、もっとも最初の部分、エントリーするかどうかがいちばんのハードルなんだなぁ、ということ。患者さんが治療にエントリーするときに、きちんとゴールのビジョンを描いてもらって、治療途中、くじけそうになったときに、ユーモアを提供し、もういちど明るいゴール、そのゴールのあとの人生をしっかりみてもらうこと、淡々と治療をすすめるのではなく、ユーモアも交えつつ、ともにゴールを目指すこと。まだまだ我々にはできることがありそう。