【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

2006年10月16日
XML
 東京や札幌で行われたパレードには、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の本人以外にも、LGBTの生徒を受け持ったことのある教員、LGBTの声を拾い上げようとする政治家、LGBTの子どもを持つ親など、様々な立場の人が参加をしている。

 家族の参加については東京のパレードでは今年初めて、LGBTの家族と友人をつなぐ会という形で、LGBTの子どもを持つ家族などのグループの参加があった。札幌のパレードでは、早い時期から毎年、同性愛者の子どもを持つ母親たちが何人か集まって一緒に参加をしており、2003年にはパレード公式イベントとして札幌「親の語る会」が開催された。そして、2005年に実現できなかった、おむすびやさんブースが今年初めて実現された。パレード当日は、お母さんたちが朝7時から集まって100個のおにぎりと豚汁を作り、受付開始前の10時から販売を開始した。たくさん作るということよりも、「やること、交流に意義がある」という趣旨で、今回のおにぎり握り隊の活動が行われたが、予想以上の売れ行きで午前中に完売してしまい、その後も「え~っ、売り切れちゃったのぉ!買いたかったのに!」という声が続出。来年はパレードを歩き終えて大通り公園に戻ってきた人の手にも暖かい豚汁と愛情のこもったおむすびを届けたいとのことで、300個は作りたいとのこと。(ちなみに、おにぎり販売の収益はパレードの運営資金に当てられる。)

 なお、おにぎり握り隊に参加をしていたお母さんの一人に、パレード終了後のプライド集会で、協賛団体のラブピースクラブから、ラブピースクラブ賞が授与され、電動バイブレーターとローションが贈られた。賞を受けたお母さんはステージの上で「どんなに言い合いになっても、こそこそしていないで、思い切って(親に)カムアウトしちゃいなさい。そして協力してくれる人を増やして欲しい。親なんてたいてい先に死んじゃうんだから、思い切ってぶつかってみなさい。自分の決めた道を自信を持って進んで欲しい。」という自分の思いを熱く語った。

 また、東京レズビアン&ゲイパレードでは東京の区議会議員がシンポジストとしてパレード前の集会に参加をしたり、東京から選出された国会議員がパレードに私的に参加をしたりしていた。札幌レインボーマーチでは上田札幌市長がパレード後の集会でスピーチを行った。上田市長は2003年の市長選挙の際に、第7回レインボーマーチ in 札幌 実行委員会が行った「札幌市長選挙の立候補者への公開アンケート」に対して、『(レインボーマーチについて)メッセージを差し上げるなど私にできる形で連帯を表現したいと思います。』と回答し、当選後は、毎年欠かすことなくパレードのあとの集会に参加をしてスピーチをしている。(今年で4回目のスピーチだった。)

 今年の上田市長のスピーチは母親へのメッセージに多くの時間を割いていて、
「セクシュアルマイノリティの子どもを持つお母さん方、困難なことは多いでしょうけれども、偏見に負けず、決して自分の子どもを恥じないで欲しい。人権は黙ったままではもらえない。当事者から声を上げて欲しい。そしてセクシュアルマイノリティの人権とともに、(同じような社会的マイノリティである)障害者の人権、経済的弱者の人権などについて、皆さんの立場から考えて欲しい。」というような内容だった。

 市長の控え席では、親の会に参加をしているお母さんたちと上田市長が話をしている姿も見られた。今後の札幌市制の中で、LGBT当事者のサポートはもちろんのこと、家族のサポートについても検討されるようになることが望まれる。

写真は札幌レインボーマーチ。中央写真がお母さん達のおにぎり屋。

sapporo1 onigiri sapporo2









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年11月16日 19時51分50秒
[gaycomニュース掲載記事(石坂わたる執筆分)] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

いしざかわたる ミ★

いしざかわたる ミ★

お気に入りブログ

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

© Rakuten Group, Inc.