2009/01/07(水)12:53
世界経済の失速と両国
今日から会社である。
年の初めに、気持ちを新たに窓の外を見ると、
去年の始めとは大きく様変わりしている。と感じる。
この辺は、職住一体の家屋が多く、比較的低層の家屋が多く、商い(あきない)と人の生活を感じることができるまちである。
しかし、大きなワンルームマンションができてしまい、そういった雰囲気を失いつつある。
ちなみにこのワンルームマンションの敷地は、
かの吉良上野介屋敷跡地である。
由緒ある土地に、経済最優先のワンルームマンションが建ったのだ。
しかし、このワンルームマンションを建てた業者は
昨今の不況の影響で、昨年末に倒産!
近隣説明の際に、業者が
「管理規約をしっかり作り、近隣に迷惑をかけないよう対応していきます。」
と言っていたが、倒産してしまっては、そんな約束だってどうなることやらわからない。
そして、やはり旧屋敷跡にもうひとつ高層ワンルームマンションが建設中。
両国は、この3年ほどの間に、
グローバルスタンダードの金融工学を駆使した世界経済によって
様変わりさせられてしまった。
高層のワンルームマンションは、
・規制緩和、
・不動産の証券化、
など、各会の専門家によって合法的に実現されてきたが、出来上がってみて
「環境」「コミュニティー」が失われるばかりか、事業家が「環境」「コミュニティー
までをも犠牲にして築いてきた「資産価値」までも失われてしまったのである。
失われたものを見ると、
どうしてこんなくだらないものができてしまったのだろうと思う。
下の写真は、工事が始まる前の様子。低層の家屋が多いのがわかる。