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![]() 自然エネルギー、というと、太陽光発電、風力発電、地熱等が注目されているが、どの自然エネルギーも天気や立地に左右され、今一つ役立たずなのである。 私が暮らしているのは東京の墨田区京島という所、狭い路地に面して木造の長屋が残るいわゆる下町である。太陽光パネルを載せる広い屋根も、風車を立てる空地も、地熱が吹き出す温泉も無い。こういうところで自然エネルギーの利用が可能なのだろうか? むしろ、こんなところで可能であればどこででも可能なのではないか?とも思い、たどり着いたのが地中熱の利用である。地中熱利用とは地下100mより浅い部分の地中の熱を利用する技術である。年配の方ならご存じの方もいるかもしれないが、「井戸の水は年間を通して一定。東京なら16℃程度」なのである。つまり、地中の温度は夏でも冬でも約16℃程度。この温度は、冬なら暖房に、夏なら冷房に使えるちょうどいい温度なのである。 今回は、私の事務所の前に100mの穴を掘り、採熱用のパイプを埋め地中熱の利用を試みるのであるが、良くも悪しくもこんな狭い所でもやればできるという事例を紹介しようと思う。 穴掘りは、鑿井(さくせいと読む)業者の職人が請け負うが、何社か声をかけたが、こんな下町の狭い路地で掘れるという業者がなかなか居ない。しかし、思えばつながるもので、できると言う業者を知り合いから紹介してもらい、正月早々、掘り始めた。掘り始めてみるといろいろな発見と気付きの連続、とても貴重な経験となった。 環境建築家 金谷直政 かなや設計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月28日 23時31分39秒
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