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![]() 夏い暑!いや、暑い夏!意識が混濁する様な暑さが続いています。 夏に日当たりの良い建物は、太陽のエネルギーをもろに受けて外壁の温度が、あっという間に上昇してしまいます。 建物の中は、もちろん冷房をつけてしっかり温度を下げますが、外の温度が高ければ高いほど、部屋の温度を快適に保つために多くのエネルギーを必要とします。 例えば 1.外の温度38度→部屋の温度28度だと、マイナス10度 2.外の温度30度→部屋の温度28だと、マイナス2度 部屋の温度は同じでも、使うエネルギーは、1の方が(下げる温度の差が大きいほど)多くなってしまいます。 ということは、外の温度が低ければ使うエネルギーを少なくできます。ででは、外の温度なんて変えられる方法なんてあるのでしょうか? それが、あるんです。 壁面緑化 で下げることが可能なのです。 写真は、墨田区に完成した建物です。外壁の緑化は、テイカカズラという種類の常緑のつる性の植物です。この植物は平らな壁面に絡むことはできませんが、特殊なステンレスのワイヤーを用意しておくと、ほぼ メンテナンスフリー で育ちます。植えて3年目ですがちょうどよくなってきたところです。 サーモカメラで温度を図ると、緑の無いところは48度、緑のあるところは38度になっています。ちょうど10度、温度が下がっています。 この温度差は、建物の中の冷房の負荷(消費されるエネルギー量)が少なくなります。つまり10度差の分だけ省エネになるのです。 また、壁面が暑い街並みに比べ、緑化された壁面が続く街並みは通りの温度の上昇も抑えヒートアイランド現象を抑制する効果があります。 なにより、見た目にも涼しさを感じる緑、もっともっと増えてくれると良いのになぁ。と思います。 壁面緑化は広い庭も不要で見た目にも環境にもメリットの多い省エネ手法です。基本を守れば簡単です。感心のある方は、是非試みてください。 かなや設計 環境建築家 金谷直政 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月01日 15時40分50秒
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