今日は長編です。お時間は大丈夫でしょうか?
横浜から友人がやってきて、どんぐり家ツアーにご案内しました。
高松空港で出迎えた後に、ちょうど昼時だったので「うどん行っとく?」
普通の店に連れて行ったのでは、ブルー姉さんの名がすたる。でもとりあえず香川県のうどん屋にはずれはないんじゃないの?と途中で「うどん」旗を発見。「えっ?この道入るの?」という細い道をそろそろと入っていくと、出てくる車と鉢合わせ。しょうがない・・こっちが下がるか。大きい車で来て失敗です。
やっと店の前につくと、地元のおっちゃんたちが次々出てくる。「これってビンゴじゃない?」
地元民で満員
都会の人には珍しいセルフの店。「これどういうシステムですか?」と店のおばちゃんに聞いている。
彼女達は珍しがって写真を撮りまくり。冷やし醤油うどん150円也。接待にしては安すぎ?「けっこう硬いね」と言いながらモグモグ噛んでいる。「讃岐うどんは噛まないで飲み込むんだよ、喉越しを楽しむんだから」とアドバイス。
「ウソ~、無理無理」と言いながら、隣の席を見ると男性二人が本当にずるずる飲み込んでいた。「え~本当に呑んでます~」と挑戦したけど、だめだめ。
美郷を目指して、山道をずんずん行きます。
途中のうだつの街「貞光町」で寄り道。残念ながら水曜日が街の
定休日でお屋敷の中などは見れませんでしたが、街中をぶらぶら散策。
主のいなくなった屋敷がポツンと。「お世話になりました」の張り紙が女性名前。
「きっと未亡人が一人でこの家を守っていたのに、身体を壊して街を出て行った子供の所に引き取られていったのね」
「草がまだあまり伸びてないから、最近のことでしょうね」などと、勝手な推理をしながらたそがれてみました。
隣町には町全体を整備して「うだつの町並み」として観光客を誘致している「脇町」があります。
比べるためにそこにも連れて行ったのですが、奥様達は寂れた「貞光町」がお気に入り。町興しも手を加えすぎると、人工臭が過ぎてしまって魅力が半減します。ちょうど街の収入役というおじさんが「私の作ったパンフレットです」と自慢げにくれましたが、友人が「作ったのは印刷屋さんでしょう、あなたの金じゃなくて税金でしょう?」とケチョンケチョンに言ってくれてちょっとスッとしました。
美郷ではまた命がけの道の前まで美弥ちゃんが迎えに来てくれて、ミニカーに乗り換え、どんぐり家を目指します。
今日の客人は「とにかく歩きたい」人たちで、途中で車を降りて山道を歩きたい、と言い出します。「かわった人たちじゃなあ~」と美弥ちゃんびっくり。
築200年の家の中で外の雄大な景色を見ながらの食事。途中で沈む夕日に「きゃー!!」と歓声をあげながらカメラを持って飛び出していきます。「あんなんが珍しいんじゃな~」「ねえ徳島のホテルキャンセルしてもう一泊しない?」などと言い出す始末です。
美弥ちゃん、あなた達はとても贅沢な空間で生活していることを知らないのよ、都会の人間にはこの空気と水と景色と自然と全部がうらやましい宝物なんです。
今日のお品書き、こんなに食べれる?
あわびはステーキから刺身に変更、鮎は美弥ちゃんパパが朝から吉野川で釣ってきてくれた天然モノです。材料はすべて自家製野菜。
鳴門の海で取れたての貝、石で殻を割る
この花が庭で咲き乱れているのを見ながら食事
暗くなってきました、お月様のおかげで漆黒の闇とはいきません。いぬねこ先生の運転で
「ホタル」を見に行きます。
客人二人は、小田原や伊豆で見た事があるといいました。でもそれはたくさんの観光客が居る中でふわ~ふわ~と何匹か飛んで行き、そのたびに「わ~!きゃ~!」と歓声があがる程度のものらしいです。
今回は先生の穴場です。私は生まれて初めてのホタルさんとの対面でした。それが星が降るような一面のホタルです。
杉林にクリスマスツリーの電飾のようにとまったホタルが一斉に光ります。先生の話では一瞬だけまるで誰かが指揮をしてるかのように、点滅のリズムが全員同じに同調して、そしてぱっと光が消える瞬間がやってくる・・・らしいです。それを撮るために高性能のカメラに三脚のカメラマンが息を潜めて何人も闇に隠れていました。
私達が停めた車のテールランプをドリカムの唄のように何度も点滅させると、だまされたホタルたちがそばに寄って来ます。手のひらに乗せれるくらいです。「ほたるの墓」を思い出しちゃいました。「兄ちゃん、私うんちびちびちやん」「せつこ~」
なんだかとても切ないです。
残念ながら私たちのカメラではホタルの繊細な光は映りません。目にしっかりと焼き付けました。
帰りの車の前に、ハクビシンや野うさぎが飛び出してきます。最近先生の車にキツネがぶつかったこともあるそうです。凄過ぎる!
二人を残して、私は帰宅。明日は下界まで送ってもらってお寺を歩くといっていましたが、どうしたかしら・・・。