カテゴリ:日々の事
入院するのは人生で2度目、最初は高校1年の時に体育の授業でバレーボールの最中でした。ネット際のボールをしゃがんでオーバーで取った時、足首がグニャンとなりました。保健室の先生は捻挫だと言ったので、湿布だけして放送部のあこがれの先輩の自転車の後ろに乗せてもらって帰ったのですが、何だかだんだん痛さがひどくなってきたので、学校から家に帰る途中の整形外科に寄って貰いレントゲンを撮ったら折れてました。 その病院はうちから回覧板を持って行くほどの近さで、トイレの窓からうちの玄関がみえるんです。医者は「こんなデカイ娘がギブスをして家でゴロゴロしてたら、お母さん邪魔でしょうから入院させなさい」って言ったんです。当時3年生の先輩たちは部活を引退していたので私の病室が溜まり場になり、休んでいても優秀な先輩がしっかり勉強を教えてくれたので遅れることはありませんでした。6人部屋の隣のベッドのお姉さんが毎日来てくれる先輩の事を気に入ったようで、来る予定時刻の前になると、しっかり厚化粧をしてベッド周りに香水を振り掛けるので臭くて困りました。整形外科の病室って雰囲気が明るいんですよ。点滴が済んだらみんな寝てるだけで体力が余ってるので、しゃべるしゃべる。若い高校生の男が次々日替わりでやってくるので、うちの病室は賑やかでした。ナースステーションに夜遅く行って夜勤の看護婦さんとトランプしたり、宿題を教えてもらったり楽しい入院生活だったなあ。もちろん病院のご飯じゃ足りないので、夕食のおかずを母が毎日届けてくれました。帰る時は玄関から入る母を、トイレの窓から手を振って見送りました。 今回の入院は陶芸村が近いので皆さんが揃ってお見舞いに来てくれたり、同じ病院にご主人が入院されてたNさんが何度も来て下さったり、とてもお世話になりました。病院の外見のボロさに不安になっていたらNさんのご主人が「あの先生は腕は確かだよ」と教えて下さったので安心したものです。 たまたまモンちゃんが空けてくれたのか個室が一室あり、老人ばかりの病院の大部屋は好奇心いっぱいの話につきあわされたりしてかなわんなぁと思っていたので、喜んで入りました。差額ベッド代が一日2000円という安さ。冷蔵庫もありテレビが見放題。映画のサイトと繋がっていてお年寄りが好きそうなプログラムが多かったけど「武士の一分」や「あかね雲」「人間の証明」などの映画を観て過ごしました。先生に「消灯何時ですか?」と聞いても「本当は9時だけど個室だから24時間テレビ見ててもいいよ」って言うのでお言葉に甘えました。 退院した今でも、病院のご飯タイムに身体が慣れてしまって夕方6時になるとお腹がグーグー言い出します。 カロリー計算しているというので、病院食でどのくらい痩せるか実験しようと思い、お見舞いの方達には食べ物禁止令を出しました。 入院初日の夕食、夜は汁物が出ないのが辛い。塩分を減らすためなのかしら。これで朝の8時までもたせることができるのか。 2日目朝は必ず牛乳と果物。昼が一番豪華かもしれない。カレーの味はけっこういけました。 3日目野菜の量ならうちの方が3倍くらい食べてるけど、ご飯が多いのはびっくり。うちの2杯分はある。 4日目お昼のおそばはあっという間になくなってしまった。ご飯が残るので差し入れのおじゃこを乗せて何とか完食。 5日目最初に先生が「減塩かカロリー制限食にするか?」と聞いたのですが「普通食で結構!」と頼んでしまいました。病院の減塩食ってどんなもんか、1週間くらいなら体験してみても良かったと後悔。 最終日最終日は昼食後に退院することにしていました。形のあるお肉が出たのは初めてかも、でも鶏肉。 栄養士さんが栄養指導にやってきました。この年で骨折したので骨粗しょう症だと思ったらしく、やたらとカルシウムの採り方について語るんです。入院してすぐに検査したら私の骨密度は111%だったと言った途端、「必要ないですね」と帰られました。 我が家の食生活はバランスが取れてはいるけど、おかずの量が3倍くらい多いということが判明。量が多いとそれだけ体内に入る塩分も多いのかも。ギブスをしているので体重は計れないけど、外した後が楽しみです。 退院した後、帰りにマックに寄って、キャンペーン中に食べれなかった「チーズフォンデュ」と「ジャーマンドッグ」を買いました。こんなジャンクな食べ物に禁断症状が出てました。 入院中は10時と夕方4時に点滴と傷口の消毒がありました。早く退院するにあたって先生に「先生、口からポカリスエットと薬を飲むから~」と交渉しましたが、3種類入っている薬のうち、どうしても1種類が飲み薬にはないものなので、毎日通院することが条件になりました。まあ出てしまえばこっちのもんです。今日だって昨夜の豪雨で道路が濡れているから転ぶと危ないし~~~と勝手に理由をつけて行きませんでしたし。1週間に一回お尻に注射する痛い薬は、鰻のエキスが入っていて骨がくっつきやすくなるものだそうです。「先生毎日鰻を食べるからダメ?」と聞くと「そんなに何百匹も食べたらメタボになるぞ、全くああ言えばこう言うやっちゃなあ」と呆れられました。結局先生は毎日私の顔が見たいということらしいですわ。困るなあ。点滴ルームでも3日通った時点で「雅子様に似ているデカイねえちゃん」として有名になりました。 早く出たかった理由の一番は、11月30日はモンちゃんの10回目のお誕生日だったからなんです。モンが帰って来た時に私が家にいないとガッカリするし、美味しいご飯も用意しておいてあげなくちゃと思っていたから。 チョコとミルは毎日私が家に居るので、すっかり甘えん坊になっちゃって、ソファーで両脇にぴったり張り付いています。たまったDVDを見ながらウトウトする入院モードが続いています。お向かいの来夢くんのおかあさんが、朝と夕方にミルをお散歩に誘ってくれるのですが、初日は私が行かないのでミルは地面にはいつくばって動かなかったそうです。2日目には奥さんが少し走ってみたらあきらめてついて行きました。その家のボクちゃんがサッカーの練習に行く時にみんなで一緒に遊んでもらったら楽しそうにしていたらしいので、良かったです。チョコ姉さんは多分歩かないと思うのでお留守番。 みなさんのご好意で本当に助かっています。週末は夫がいるのでたっぷり手伝ってもらうつもり。お見舞いのコメントもありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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