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昨晩は久しぶりに、都立大の聴講に出席した。三宅先生はいつもよりはやく教室のまえで待っておられた。現役のM君も来て、二人のためだけの講義が始まる至福の時間。
ぼくが仕事で欠席していた間、そんなに進んではいなかった。前期はパウンド、後期はRobinson Jeffersから始まったようだが、それはM君と先生の二人で読み終わっていた。昨日は女性詩人Marianne Moore(1887-1972)の二編を読んだ。とてもおもしろかった。 表題はMooreの代表作“Poetry”の有名な句。自己言及的な詩を書く詩人はとくにこの島国には多いが、さすがにその名も「詩」というタイトルで書いた詩人はいないか、いても少ないだろう。 ぼくが言いたいことは、この年になって、なんの役にもたたないことを学ぶことの、なににもかえがたい「過激な歓び」のこと。 ムーアは、詩とは「本物のヒキガエルの棲む架空の庭」(岩波文庫・アメリカ名詩選)と言っている。このばかばかしさとすてきさ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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