詩人たちの島

久しぶりに懐かしい声を聞いた。電話が鳴った。最初はだれか分からなかった。「明日からこっちへ来るんだろう」という。まだ分からなかった。「大丈夫か」という声。沖縄の友人からの電話だったのだ。彼とは大学も同じで、同じ中学で教育実習をともに経験し、それから分かれて、何年かたって再会したときは同じ都立高校で、同じ学年の担任のメンバーとして濃密なときを過ごした。その声を忘れているなんて。「ボケるには早い」よね。

彼はぼくと同年だが、都に愛想をつかしてはやくやめて故郷沖縄に帰ったのだった。彼のあたたかい声を聞いていると、なぜか知らないが涙が出てきちゃった。修学旅行の最終日に国際通りで会うことにした。ゆっくりと会うことができる日、その日の段取りでもそこで決めよう。

これで少し元気を出して沖縄に行けそうだ。20日に帰ってきます。（無事であるように！）