テーマ:今日飲んだお茶(1041)
カテゴリ:喫茶道楽記 日本茶
え~、それがしが住いいたしておりますところ、これを白椿居というのでございますが、この白椿居は広大?な花園の中にございまして、そこにはこれまた茫漠たるサルガッソーがあちこちにございまして、そこはまさに、あらゆるいただきモノや大事にし過ぎてワケが分からなくなったものの墓場でございまして…。
先日もそれがし、そこからとある有名料亭の山椒ちりめんを発掘したのでございますが、賞味期限が2006年8月…はて? とまぁ、このようなところなのでございますが、そこには当然、お茶も葬り去られてございまして…。 で、本日は、“新茶”と書かれました川根茶を発掘いたしました。 壺切り茶も見かけなくなってから新茶とは、これ如何に…ではございますが、とりあえずいただいてみることといたしましょう。 そのお茶は、高田農園のお茶だそうでございますが、京都の有名処以外はトンと勝手が分からないそれがし、早速ネットで高田農園を調べてみましたところ、平成19年度川根本町茶品評会で優等を受賞という記事に辿り着きました。 代表者のお名前が違うのですが、そのあたりに高田農園というのは一ヶ所しかございませんようで、そこかな~と思うのですが、やはり静岡のお茶事情はよく分かりません。 ので、百聞不如一飲で、早速いただいてみることにいたしましょう。 茶葉は、先日いただきました愛国製茶の掛川手摘みのものよりも、京都の玉露に近いカンジで、針のように長く仕上げられております。 お茶缶には“新茶”としか書いてございませんでしたので、とりあえずお急須・御湯呑と順繰りにお湯を回して温度を下げ、多い目の茶葉で約2分ほど蒸らしていただきました。 茶葉が細かく寸断されておりませんので、濁りのないお茶に入りましてございます。 お味は、まず甘味がかなり強く出ておりまして、そのあとでじ~んと渋みが残ります。 それを包み込む旨味もしっかりとあって、なかなか美味しいお茶でございます。 好み的には、この渋みがこれほど強くない方が好きなのではございますが、これはこれで、3つの味がそれぞれにかなり強い目の自己主張を持っておりまして、それゆえにバランスのとれたお茶と申せましょう。 いや、今日は良いものを拾いました。 これからも、ちょくちょく花園サルがッソーを点検してみなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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川根のお茶は特に高田農園のある辺り(大井川の中流域)が良質なお茶ができると言われます。
その最たる理由は、大井川から昇る川霧といわれます。 そのお味を表現して『甘涼しい』と申します。 高田農園は、高田一夫に始まり今は三代目高田智祥になっております。 高田一夫は御年95歳。若い頃から苦労して今のお茶畑を開墾し手もみ名人となっております。 高田一夫の全盛期が一番良い時期で、農林大臣賞は数回、皇室への献上茶も、単独農園で2回ほど出しております。 おいしいのも当たり前かと思います。 以前近くに住んでいたものですから、ちょっと一言と行きました。 (2011/01/18 10:40:46 PM) |
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