2006/02/19(日)13:41
ワッツ・ストーリー Watsu 水中指圧
ミナクシとの出会い 1
2000年夏のイルカのシーズンを終えたとき、ようやくワッツを習いに行ける機会を持てました。
選んだ先生はフロリダ・キーズのミナクシ。
同じフロリダ州とはいえ、
ボクがいたパナマシティからマラソンという街まで
車で走行時間15時間。
走行距離で1300kmを超えていました。
東京からだったら…. どうだろ… 鹿児島くらいまで行っちゃうかな?
これはシビれた。
さすがにマイアミを過ぎたあたりで一泊。
ただ、マイアミ市内は恐ろしかった…
マイアミに入った途端、「外国」に来たみたいでした。
プエルトリカンばっかり!
お店はすべて鉄格子を備えています。
さすがに危険を感じました。
眠たい眼をこすりながらできるだけ市内から離れて、
小さな街で車中一泊。
翌朝、ちょっと寄り道…
フロリダ・キーズに入る直前、エバーグレイズという国立公園があります。
フロリダ半島の先端で、5660km平方というとんでもない面積。
このすべてが湿地帯で、
マングローブや葦でビッシリと覆われています。
ただ、ただ、広くて、静かで、空が高い、何もない所。
何もなさそうで、鳥やらワニやら、生命であふれています。
この自然が、フロリダ半島から海に流れ出る水を受け止めているんです。
山のないフロリダ半島。
この広大な湿地帯が、水をフィルターにかけてくれているから、
キーズの珊瑚礁が作られているんでしょうね。
地球の大きさを静かに感じながら、エバーグレイズを後に。
いざ!キーズへ!
ひたすら一本道。
どこまでも一本道。
フロリダ・キーズという所は、
フロリダ半島の先っちょから終点のキーウエストまでの間、
海の上に真っ直ぐ伸びた一本道です。
サンゴの島をつないで走っている橋みたいなもの。
海の真ん中を永遠と約200kmの一本道。
すんげぇ所です。
ところがまぁ、
このミナクシんちが分かりにくいこと分かりにくいこと…
「ボー」っと360°の海を見ながら運転していると、
どうやらミナクシんちも通り過ぎた様子...
「アレ、おっかしいなぁ… 引き返すか?」と思った瞬間、
とてつもなく長い橋に乗っかってしまいました。
映画などでも有名な7マイルブリッジでした。
橋の上で引き返すこともできず、そのままヨロヨロと橋の上を11キロ…
連日の長距離運転で
ヘロヘロの状態でやっと見つけたミナクシんちは、
なんとモーターハウス2台!
木々に埋もれるようにたたずんでいて、
表の通りからは木しか見えなかったんです。
裏手に自作のプールがせり出していて、
周りは海。360°海。
… なんて素敵なんでしょう。
でもね、
何か看板というか、目印というか、
なんかないと分からないッスよ~!
ミナクシにグチると、「オホホホ…」と笑みを浮かべていました。
なんだか、優しく包み込まれるような雰囲気をもった人です。