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2006/10/15(日)22:17

イルカと自閉症(その2)

イルカの話(15)

...(続き) いろいろなコトが同時に起きて、頭が少し混乱していました。 まず一つ目は、イルカとのキャッチボール。 ヒトデをもって逃げるイルカを追いかけながら、 「なんて素晴らしいんだ・・・」 という思いで胸がいっぱいでした。 広い海の中 イルカと人間が 食べるためでなく 生きるためでなく ただ単に「楽しみ」のために泳ぎ 単なる「遊び」のために戯れ イルカとヒトがひとつに・・・ 最後にヒトデを渡して泳ぎ去ったイルカたち。 ヒトデを「返した」イルカは、 軽く「ありがとう」と言っているかのようでした。 二つ目は、自閉の子がその一部始終を見ていたことです。 普通、 水面と水中に分かれれると、 なかなか同じ場所にはいられないものです。 水面では波の影響を受け、風の影響を受け、 水中では水面とは違う潮の動きの影響を受けます。 なかなか同じ場所にいられるものではないのです。 特にボクはイルカとの泳ぎに夢中になっていたので、 ほとんど自分の位置を意識していませんでした。 最後に海底にあお向けになったとき、 初めてその子がそこにいることに気づいたのです。 考えられる答えは一つだけ。 イルカがヒトデをくわえて泳ぎ回り、 男の子のところに戻ってきては放し、 次のイルカも常にその子のところで放し、 と繰り返していたからこそ、 男の子はずっとその光景を見ていられたのです。 まさかなぁ... 自分で考えておきながら 自分で信じられないことでした。 でも、それしかあり得ないんです。 イルカはときにそういう粋なことをするんです。 そして、三つ目。 自閉の子がボクを見つめる目。 いつもの無表情ながら、力のある眼差しでした。 マスクごしに彼は、何かをかみしめるかのように、 じっとボクを見ていました。 見てたんだ・・・ ずうっと、ボクとイルカを見てたんだ... 今までの数日間で見たことがないほどの眼力。 ボクは張り付けられたかのように動くことができませんでした。 ...(また続く)

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