古川 ロッパ(1903~61)
古川 ロッパ(1903~61) (写真右) 編集者から喜劇俳優に転じ、後にエノケンらと喜劇人協会を結成。 左は三木のり平。 「近年ピッタリ酒を飲まぬので、神経がピリピリして、くだらぬ事が気になっていけない」 「ウイスキーなんてものは、チビチビ飲むもんじゃありません。グイッといきなさい。グイッと」 ロッパの酒の師匠、徳川夢声の教えである。 そのときに飲まされたのが、ブラック&ホワイト。 以来、ロッパはその教えを守りつづけ、ほぼ1日1本の割で飲んでいたという。 しかし元来、喉が弱かったので禁酒という仕儀になるのだが、あっという間に元の木阿弥。 何しろ、酒を飲まないと不機嫌になってしまう。そこで再び「ウイ」に走る。 「ウイ」というのは、彼の日記の中に数限りなく出てくる言葉で、ウイスキーの略のこと。 例えば、「ルパンにのしてウイ」といった具合。彼もまた、銀座「ルパン」の常連だった。 「チャンポンの戒め」と一文も残しているが、生涯ウイスキーをこよなく愛しつづけた。 ジャンル別一覧
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