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― R ’s  Bar ― 癒し系バーの威圧系バーテンダーのつぶやき・・・

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恋は酒から生まれる




   恋は酒から生まれる



   アリストパネス
   「酒は恋を養うミルク」

   フランクリン・アダムス
   「制御しがたい物を順に挙げれば、酒と女と歌である」

   ペトロニウス
   「水は外に、酒は内に、女や床に」

   イエーツ
   「酒は唇よりきたり、恋は眼より入る」

   サーバー
   「もし君が葡萄酒なしに恋文が書けるとしたなら、それは恋愛じゃなく、欲情である」


   酒と恋は、どちらも“酔える”と言う不思議な魔力を持っている点でよく似ている。
   しかも、酔いから醒めてみれば、ひどい事態が、待ち受けているという点でも同質である。
   が、その酔いにには抵抗しがたい魅力があって、
   アダムスが言うとおり、酒も恋も、そして歌も、まことに
   「制御しがたいもの」だ!

   「キューピッドの矢が当たったら、その傷をビールでお洗い。」
   とは、ドイツのことわざだが、
   ビールならぬシャンパンはまたの名を“口説き酒”というから、
   まさしく「恋を育てる」のにはピッタリの酒といっていい。
   また、なぜか人がこの世に別れを告げるとき、ふと思い出すのも、
   この口説き酒らしい。

   名作『桜の園』で知られるチェーホフ、
   死を前にしてシャンパンのグラスを傾け
   「ひさしくシャンパンを飲まなかったな」
   とひとこと、これが彼の最後の言葉だったという。

   イタリアの作家ダヌンチオの夫人もやはり臨終の床で、
   『お願い、私にシャンパンを飲ませて。死ぬのが怖いんですもの』
   人生の終わりに、このシャンパンを手にする人が多いのは、
   それが青春の甘い恋の思い出につながっているのかもしれない。

   文豪ゲーテには
   『青春はワインがなくても酔えるが、老いればワインで若さを取り戻す』
   という含蓄深い言葉があるが・・・
   その酒の力を借りて、恋を成就させようという向きのために、
   シャンパン以上の口説き酒を紹介しよう。
   その名を『ゾンビー』という、ラム酒がベースのカクテルで、
   これを目指す女性に2杯も飲ませれば、しなだれかかってくる。
   極め付きのくどき酒なのだそう。

   もっとも、フランスには『酒と女はチャンポンするな』という諺もあるので、二日酔いにはご用心!






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