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XFROMJAPAN+VIOLET UK

XFROMJAPAN+VIOLET UK

人間YOSHIKI

ART OF LIFE YOSHIKI+市川哲史より
人間YOSHIKI

I: インタビュー側のコメント
Y: YOSHIKIさんのコメント


I:そのためには過去のYOSHIKIの半生が重要なポイントを持っていると思うんだけど、YOSHIKIの場合、過去は絶対に喋りたくないという。

Y:喋らないです。喋りたくないんですよね。

I:物事を表現する場合、どうしても自分がそれまで辿ってきたことが絶対表現衝動に何らかの影響を与えていると思うんだけれども。

Y:やっぱり今でもそうなんだけど、何かに取り掛かるときは環境から入るんですよ。例えば曲を作ろうと思ったときに、まずソファーを買いに行くような人だから(笑)。―自分が作る場所の環境を整える人なんですよ。ここに花を置こう、とか。だからやっぱり、人が形成されるときに環境って絶対あるんでしょうね。だから、過去の自分があったから今の自分があるんだろうけど、あまり人に言いたくないっていうっか・・・ まだ言うには自分が小さすぎるっていうか。週刊誌とかに昔の写真や話が載ったり書かれたりしてるけど、真実じゃないものも沢山あるし。やっぱり言うときはちゃんと自分の口からっていうか、自分が納得したときに言いたい。だから、今の時点では喋りたくないなって。きっと喋るときは来ると思うけど。


I:ていうか、とにかく自分がやってて面白くなきゃ意味がないってことだと思うんだよねぇ。

Y:うん。あとやっぱり、職業のようで職業じゃない感覚・・・アルバム出してコンサート演って、たまに雑誌に出てっていうのがミュージシャンという職業なのかな?と思うと嫌になってくるというか。だったら、アルバムも出さないコンサートも演らない、でも俺はミュージシャンだ! みたいなのがいてもいいじゃない?(笑)

I:こういうバンドにしたい的な指針はあったんですか?

Y:過激なバンド

I:何故、過激じゃないと嫌だったんですかね。

Y:過激が好きだったんですね。その当時ハードロックっていう言葉があって、その後にヘビーメタルっていう言葉が出てきたの、多分。で、俺はハードロックより過激なものがヘビーメタルだと思ってたんですね。―結果的にはちょっと違ったんですけどね、やっぱりそれで、「ヘビーメタルより過激な音楽演りたいね」みたいな。パンクはあまりその頃知らなくて。で、東京に出てきてパンク観に行ってびっくりしちゃったんですよね。「これは過激だ!」みたいな。

Y:高校出てバンドやって、ライブハウスで対バン初めてもやっぱり喧嘩人生は終わってないですからねぇ。ライブハウス時代はやっぱり喧嘩ばっかりしてましたからねぇ。

I:その喧嘩多発傾向はやはり相手に負けたくねぇ!的な気持ちがそうさせたんですか。

Y:いやぁ、何かからまれるっていうか。俺はやっぱり自分からは喧嘩売らない方なんで、絶対に。

I:何でからまれてたの?ライブハウス出てて。

Y:だって顔がさぁ。童顔でしょ、結構。

I:そんなことでからまれるか?

Y:からまれまくりですよ。だから「呑め!」とかよく言われたしねぇ。すると直後に「誰に口訊いてんだよ!」みたいな

I:出ましたなぁ(笑)

Y:高校のときがそうじゃない?「誰に口訊いてんだよ!」っていう人だったじゃん、基本的に。でも高校のときは口が悪い方だったけど、東京に出てきて普通に喋るようになったし、普段から意気がってないし。ピアノのレッスンにも通ってたけど、当然そのときは「うりゃー!」って弾いてるわけじゃないし(笑)。普通の面はちゃんとあったからねぇ。

I:普通のバンド少年みたいでかわいらしい顔してるのに元気か、おまえ!とか呑め!とつい気楽に言った瞬間にズコーン!突如凶暴な他人が出現するという。

Y:ダーン!って。この胸のあたりに導火線が異常に短い爆弾があるんですねぇ(笑)。みんなに「一番YOSHIKIが物騒だよね。話し方も丁寧だし童顔だし、物静かな感じの人がああいう爆弾持ってんだもんね」って言われるけど。

I:火気厳禁、みたいな(笑)

Y:(笑)そう。顔見知りじゃない奴が俺に近づくと回りがヤバイ!って思うんですよね。知ってる人がね。高校のとき、友達多かったでしょ。だからみんな来てくれて、最初から動員あったんです。ちゃんとお金払って。だから、屋根裏で最初に演ったライブがいきなり百何十人で、全部同級生。

I:わはははははは。

Y:Xを知ってて入った客は多分1人か2人ぐらい。

I:単なる学年会ですか。

Y:そう、みんな同級生。でもライブハウスの店員も対バンも驚くわけですよね。「何なの?Xって」みたいな。しかも客がみんな普通の人で。

I:みんなまじめそうで。

Y:そうそう、だって友達だもん。進学校だったから、大体が大学行ってる人でしょ?普通の大学生が百何十人みたいな。で、俺達は俺達でステージを過激にぶっ壊してるし。屋根裏はすごいびっくりしてましたよ、「何なんですか、Xっていうのは一体」「いや、みんな友達なんですよ」「いつもこんなに入るんですか?」「まぁ、今んとこみんな来てくれますよね」みたいな。そうこうしてるうちに対バンの客とか来てくれるようになって。動員は昔からあった方ですね。

I:当時はとりあえずのし上がるぞ的な気持ちはあっても、確かたる目標はまだ設定してなかったんじゃないですか?

Y:でも音楽的にはがんばってましたからね。滅茶苦茶演ってる反面、毎週個人練習。個人練習がすごい好きで。ひたすら。例えばバンドの練習が夕方6時から12時まであったら、12時から朝6時まで個人練習演って帰るとか。だから地道な努力はあったんですよね。

I:本当に努力を惜しむことがない男だよねぇ。

Y:でもその努力は―見えないでしょ?そんな格好して酔っ払ってさぁ、暴れて・・・全然わからないですよね。で、その頃ねぇ、あれが嫌いだったの。メタル雑誌なんかが、「ハードロックバンドはまじめで、音楽的にすごく真剣だ」みたいな―例えば「○○というバンドは常に練習してるし、メイクもしないで音楽がんばってる」とか。何か優等生的なとこがあってね。で、結構みんなどのバンドも評論家とくっついてたんですよね。で、「ウチらは評論家の誰々が見に来てくれるし、雑誌にも載せてくれるし、しっかり努力してるし」とか「何時間練習してます」とかをみんなコピーにしてたんですよね。

I:売りにするわけね。

Y:そう。何でそこでもっと「ロッカー!」みたいな姿勢を出さないのかなぁと思ったんだけど、そういう時代だったんですよ。スラッシュバンドムーブメントも最後になるとね、「実は音楽的にすごくて―」なんてね。もうひねくれてたんですよ。呑んで暴れて・・・陰ではやってましたけどね、人以上の練習はやってたと思うんですけどね。評論家が来ても「観に来るんじゃねぇ!」みたいな。「何しに来やがったんだよ!」とかって。「勝手にしろぉ!」みたいな。

I:徹底的に裏街道をひた走るわけですか。

Y:うん、そう。でもまぁ、雑誌にもね、「何なんだあのバンドは?」ってよく書かれましたけどね。hideなんかX入る前、「あんなの入ったら終わりだよ」って言われたぐらい。」
よくねぇ、いろいろなバンドの友達から「YOSHIKI君、あの雑誌の人が観に来てるから頭下げておいたほうがいいよ」って言われたりしたもん。「俺は関係ねぇよ、あんなの」って。そんな事してまで雑誌に載ろうと思わなかったし。
鹿鳴館とかにもその時期は、今だから言うけど、「勘弁してくれ」とよく言われた。イベンターにも1回イベントが決まったのにも関わらず、「やっぱり評判悪すぎるから」ってはずされちゃって。「どうすればいいんだろう?」っていう時期もありましたね。

I:しかしそこまで悪評判が蔓延しちゃうとちょっとやりすぎたなぁ的な反省も生まれるだろう、普通。

Y:でも、間違ってないと思ってて。で、「そういう雑誌社にもちゃんとテープ送って、会いに行ったほうがいいんじゃない?」みたいなこと言<われて・・・インディーズ盛り上がりの時期だったんだけど、みんな雑誌に載ることをすごく気にしてたから・・・「行く必要ないよ。行くんだったらトラックで突っ込んでやる」とか言ってて(笑)。あ、でもイベント断られたのは、その前のイベントの時にダイビングしちゃったんで。それはTOSHIなんだけど。

I:日本一の普通人TOSHIが暴れん坊でしたか。

Y:あいつそういう時に限って何かやるんですよね(笑)。そのときはダイビング絶対禁止って言われてたのに。でも実際、ライブハウス時代からかなり暴れてたバンドだと思います。ライブの最初から客席に突っ込んだりしてましたから。いろいろありましたからね。最前列で腕組んで観てる奴がいて、ドラムたたくの途中でやめて蹴飛ばしちゃったり(笑)。
そいつじゃないですよ、椅子を蹴飛ばしたんだけど、そしたらそいつが殴りかかってくるから喧嘩になってライブ中断!みたいな。とんでもないバンドですよね。

I:別に今更驚きもしないけれども。

Y:畜生(笑)ビデオをライブで無料で配った頃から一気に盛り上がって。雑誌に出ぬまま大阪のバーボンハウス530人の記録作っちゃいました。

I:よく何もしないで530人も入ったねぇ。

Y:「元気が出るTV」、あと「宝島」のファッションページに俺が出たこともあったし。

I:それは戦略だったんですか?

Y:それは戦略YOSHIKIに聞いてください(笑)でもノリですよ。へヴィメタが真面目目指してたから、「元テレ」が運動会出てくれと話持ってってもどのバンドも断る、と。イメージ崩れちゃうって。そこで「何か派手なバンドは?」いますよ、変なのが一つ」で話が回ってきたんですよ。

I:でもその格好で運動会走っちゃうんもんなぁ。大胆だったよね。

Y:でも楽しかったですよ。世の中をバカにしてるようで。でメタル雑誌はもう、「あのバカまたやりやがった」ですよね。せっかくイメージ作ってるのに滅茶苦茶にしやがったっていう。もう大非難ですよ。レコード評で悪いレコードがあったら「こういう運動会に出て走ってればいいんだ」ってたとえ話まで書かれて。もう総攻撃ですよね。

I:何故そこまで細分化せねばならんのか、その必然性が知りたいんですけれども。

Y:でもどんな分かれ方でも、人が見ればすごく別人っぽいでしょ?だから俺の一面しか知らない人は、違う一面を信じないわけですよね、絶対に。例えば普通のテレビ番組に出演すれば、「YOSHIKIさん喧嘩なんかするんですか?」「やるときはやりますよ」「本当ですかぁ?」ってよくあるし。まぁドラムソロ演ってピアノソロ演ることも変だしねぇ。言われてみれば。変だと思わない?ライブでさっきまでバッハ弾いてた人がドラムを壊してるっていう。

I:でもそれはドラムも叩きたいしバッハも弾きたいし的な抑制されない欲望の発露だと思うけれど。

Y:だって俺の中では同次元なんだもんね。違和感なんかないけど、普通の人から見るとやっぱり「変だな」みたいな。

I:だから人から変だなと言われることに対して先制攻撃してるって観があるのよ。じゃあ別人にすりゃいいんだろう、ほらみたいな。

Y:そういうのあるかもしれない。だってみんな、絶対「何故ピアノとドラムを演ってるんですか?」って訊くんだもん。「両方打楽器です」 「両方耐久性あります」「両方座ります」と答えるけど(笑)
今日を中途半端に生きて明日がんばろうっていう人は、絶対明日がんばれないんですよ。今日を思いっきり生きれば、明日はもっといっぱい生きられるかもしれないっていうそういう発想ですね、俺はね。

I:そこで自分が飛び越してきたハードルのような壁を振り返ってどう思いますか。

Y:そりゃもう二度と繰り返したくないですよ。運動場だったらもう1周は絶対したくない。嫌ですよ。

I:だけどそこで、ああ、ドラマチックな人生だなぁと納得したりしてるんじゃない?

Y:そうなっちゃうんですよね。もしそういう風に考えるしかないというか、一時期はそれでも嫌で、「ドラマチックだとか美学だとか言うことによって自分で逃げてる」って思ってて。市川さんにも言われたけど。
だけど身体のことって、好き好んで倒れてるわけじゃないし、誰かが笑ってるんですよね、ガンガラなんだか何なんだか。

I:実は自分も笑ってませんか。

Y:笑いたくないですよぉ。今だから過去のいろんなことも「あのときはああで」って言えるけど、そのときはやっぱり死のうと思うぐらい落ち込みますよね。ダメじゃないかっていう。でも結局、あと1%ネガティブな方向に行ったらきっとダメだったというギリギリで、ほんの0.01%だけポジティブに向かうんですよね。一瞬だけ。それが「ポジティブ、ポジティブ、ポジティブポジポジポジポジ・・・・・!」ってなっちゃうんですよね。

I:さっきの、5万分の1%の自信と4万9999%の不安の同居の話にも共通しますよね。

Y:そうですね。

I:気合が歩いてるとはまさにこのことだなあ。

Y:そうですねぇ。

I:不安に襲われませんか?

Y:襲われる。何のために俺は音楽をやっているんだろう、何故曲を作らなくちゃいけないのか・・・もうそこからわかんないですもん。たまに考えますよ、でも考えても結論は出ない。考えてるうちに「とりあえず何かやらなきゃ」と思っちゃうし、「好きだ」ということだけわかってて。とにかく全部わかんないですよ。何が幸せなのかも。その人が幸せだと思うことが一番幸せだと思うんですけど、でも俺はまだ幸せを感じていないと。
取材されてチヤホヤされてギャーギャー騒がれて、それで幸せを感じてるんだったら俺は幸せなんでしょうね。でも感じてないですよね、やっぱり。感じてたらこんな努力しないでしょ?俺の努力は今の状況を保つための努力じゃないですからねぇ。
だって・・・今仮に100万枚として、200万枚売ろうと思ったら後はポピュラーになっていくしかないでしょう。もっと大衆に俺たちが近づいていくしか、でもやっぱり~あぁ、でもそう思わないなぁ~やっぱりダメ!(笑)わからない。俺は完全に分裂してるんです。

I:(笑)例によって混乱しております。

Y:(笑)矛盾。でもそういう自分も存在するとしますね。もし今100万枚を200万枚にするエネルギーがあるんだったら、海外に向けたいとも思う自分もいる。そこまで大衆に近づきたくない自分もいる。

I:同時に正反対のことを考えるから分裂するんだよ。

Y:うん、でも今のが200万枚売れない音楽ではないとも思ってるんですよ。だから今も自分同士闘ってるんですよ。でもだからまぁ、とりあえずなんとなくね。本当はくだらないんだけど。とりあえず目標みたいなのは常にあるんです。
よくわかんなくなる。あと面白いのがね、レコード会社と契約交渉してるでしょ?戦略YOSHIKI自体がまずいるじゃないですか。「何年契約ってのは良くないからね。Xだと2年契約してもその2年間レコード出さなくなったりするから」って言われて、アーティストとしては「いやぁ、でも・・・」ってなるんだけど、まずそこで戦略YOSHIKIがその契約年数に関していろいろ計算するわけですね。ところがふと、もう1人の別の戦略YOSHIKIが現れて「レコード会社の方から考えると、それは絶対枚数契約ですよ、年契約なんかしちゃダメですよ」って言うわけですよ。この別の戦略YOSHIKIはYOSHIKIの味方ではなくて、レコード会社の方の味方なんですね。そこで3つのYOSHIKIの意見が渦巻いちゃうから、「一体どっちの味方なんだ!」って、実際話をしてる俺もレコード会社の人もなんだかわかんなくなってきちゃって(笑)
もっと言えば、レコード会社の人と戦略YOSHIKIが一緒になってアーティストのYOSHIKIを攻撃してるわけですよ。「ですよね?」って意見が合っちゃって。もうみんなパニックに陥るわけですよ(笑)
最近ねぇ、また新しい木刀買ったのよ・・・。

I:ちょっと待てちょっと待て。新しい木刀を買ったということはこれまでも木刀を持っていたと。

Y:うん。

I:なんで木刀なんか持ってるんだよ?(笑)

Y:趣味なのよ。本当は日本刀を眺めてるのが好きなの。ただああいうのってね、持ってると斬りたくなっちゃうの、本当に。何かそういう魔力があるっていうか。だから「頼むから日本刀だけはやめてくれ」って親に取り上げられたんだけど。

I:(笑)妖刀村正状態ですかい。日本刀なんか持ってたんだ。

Y:うん(笑)

I大丈夫か?銃刀法取締法違反になってないか?

Y:大丈夫大丈夫。模造刀とかの類だから。で、何故なんだかわかんないけど木刀を家でパーンって振り下ろしたりしてるんですよ(笑)。珍しいロッカーでしょ?昔はね、いつも車に木刀を積んでいたけど。

I:そりゃ何か別の用途とか使用目的があったんじゃないか?

Y:何かの時の用心棒のために(笑)。だけど、木刀って積んであると捕まっちゃうんですよ。

I:(笑)凶器準備集合罪とかいうやつですかい。

Y:そう。で、しょうがないから家に置いてあるんだけど。日本刀だと、俺が爆発したときに振り回すと危ないでしょ?木刀だったら板と同じじゃない?

I:全然違うような気がするけれども。

Y:だけど俺の家には当然、ドラムセットが置いてあるから。シンバル・スタンド振り回すより安全じゃない?

I:そりゃまぁそうだけどさぁ。

Y:そこら中にあるもんが凶器だもん、いざとなったら。シンバルで首切って、シンバル・スタンドでダーン!と殴りつけて違う違う、考え方が違う(笑)、楽器なんだから(笑)。だから、音楽以外にも趣味があったんですよ。木刀趣味。
やっぱり俺の原点は気合なんだ!


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