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　やはり雪の上こそ彼の居場所だ。国母が自分の仕事をしっかり果たし、８位に入賞した。



　予選２組２位の好成績で決勝に進んだ。快晴だった予選から一転、日が落ちて気温も下がり、雪が引き締まったサイプレスマウンテンのビッグパイプ。国母は軽やかなスタートから最初に大きなジャンプを決めると、得意とする縦回転技「マックツイスト」から連続の横３回転も決めた。だが、予選で温存した大技「ダブルコーク」（軸を複雑に変えながらの３回転）の着地に、１、２回目とも失敗した。



　ダブルコークは、王者ホワイトが昨年８月に初公開した大技。最初に見たときは「かっこいいとは思わなかった」というが、「やるとやらないでは点数が全然違う。できないと思われるのは嫌だった」と練習し、完全に自分のものにしたはずだったが……。



　１７歳６か月のスキー競技史上最年少で出場したトリノ五輪は、予選で転倒して２３位に終わった。「滑り終わってから自分の滑りを見て、全然かっこいいと思えなかった。今回はそう思いたくないので、自分が納得いく滑りをしたい」。カナダへ出発前、そう話していた。



　自分のスタイルを貫き、４年前より順位を上げた国母。そのスタイルが世界に認められたことが、うれしかったに違いない。（三室学）

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